宮木あや子さんの新作百合小説『雨の塔』は2007年11月26日発売

雨の塔雨の塔
宮木 あや子

集英社 2007-11
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作者様のブログで知ったのですが、セブンアイドワイでは既に予約が始まってるんですね。ついでにセブンアンドワイのページからあらすじも引用してみると、以下の通り。


陸の孤島にある、資産家の娘だけが入れる特別な学校。最新のモードもスイーツも好きなだけ手に入るけれど、自由と情報は与えられない。閉ざされた空間で純粋培養され、いつか親の事業拡大のために取引先に嫁ぐ“駒”として飼い殺される娘たち。そんな学校に入学した四人の娘。親に“使われる”こと嫌った少女と心中を試み自分だけが生き残った矢咲、中国人の母が日本人と結婚したいがために作った子供・小津、日本有数の財閥に生まれた妾の子ながら一番愛されている三島、父が三島財閥に資金援助を受けているため令嬢の学友として長年一緒にいることを余儀なくされている都岡。孤独な少女たちは互いに惹かれあい、四人の間に愛情、関心、嫉妬、執着が生まれる。だが一通の手紙がきっかけで四人の危ういバランスが崩れ始めて――。

デビュー作『花宵道中』とは違って今度は現代の女子校を舞台にした百合小説ですけれど、「閉ざされた空間で純粋培養され、いつか親の事業拡大のために取引先に嫁ぐ“駒”として飼い殺される娘たち」「孤独な少女たちは互いに惹かれあい、四人の間に愛情、関心、嫉妬、執着が生まれる」なんてあたりには花宵と共通したものを感じますね。宮木さんのことだから、ただキャッキャしているだけの底の浅い百合萌え小説に終わるはずもなさそうですし、今からとても楽しみです。読むぜ! そしてレビューするぜ!