米国のカトリック男子校、ゲイカップルのダンスパーティー参加を許可

米国ニューヨーク州カトリック系男子校が、学校主催のダンスパーティーに男同士のカップルが参加することを認めたそうです。

詳細は以下。

この学校の名前はマクウェイド・ジーサイット・ハイスクール。ゲイカップルの生徒が学校のダンスパーティーへの参加許可を求めてオンライン署名を初めたことを受け、校長のエドワード・サモン神父が2013年3月27日、全校生徒の保護者に宛てた手紙でこの2人をパーティーに参加させると知らせました。さらに手紙の中で、これは米国カトリック司教協議会とカトリックの教義に添った決定であると説明したそうです。


「ジュニア・プロムのダンスパーティーに一緒に参加させてほしいと頼んできたふたりの信徒たちがそう願うのであれば、彼らを歓迎しようと決心しました」とサモンは書いた。
「わたしは、米国カトリック司教協議会とともに……すべてのクリスチャンと善意の市民に対し、自分自身が同性愛に対して抱いている恐怖心と立ち向かい、同性愛者を怒らせるユーモアや差別を抑制するよう求めます」

‘I have made the decision that, if our two brothers who have asked to attend the Junior Ball together wish to do so, they will be welcomed,’ Salmon wrote.

‘I, together with the United States Conference of Catholic Bishops … call on all Christians and citizens of good will to confront their own fears about homosexuality and to curb the humor and discrimination that offend homosexual persons.’

サモン神父はさらに、同性愛者は社会から偏った扱いを受けるために不安や苦痛や自己受容の問題を抱えやすいと指摘し、単に不当な差別を避けるだけではまだ足りない、カトリック司教協議会が言うように「敬意と同情と思いやりをもって」(" with respect, compassion and sensitivity")同性愛者を受け入れねばならないと強調。また、この決定は同性愛行為を推奨したり大目に見たりするものではないから、ローマン・カトリックの教義とは矛盾しないと説いています。

イカップルが始めた署名運動には批判も賛同もあったようですが、そのことについては、神父はこう書いています。


「誤情報の流布と、教会の教えへのある種の誤解から、偏向した屈辱的なコメントをソーシャルメディアに投下した人もいます」とサモンは書いた。
「怒りを口に出したり、書き表したり、行動化したりすることが、常に有益だとは限りません。しかしながら、すべての人の尊厳とリスペクトについて深く心配し、思慮深い激励のメールをマクウェイドの職員に送ってくれた人もいました」
‘Based on the misinformation circulating and a certain misunderstanding of Church teaching, some people began posting prejudicial and humiliating comments in the social media,’ Salmon wrote.
‘Speaking or writing or acting out of anger is not usually helpful. Others, however, deeply concerned for the dignity and respect of all persons, wrote thoughtful and encouraging e-mail messages to McQuaid officials.’
こんな学校もあるんだねえ。