アルゼンチン大統領、同性婚法案にサイン

2010年7月21日、アルゼンチンのクリスティーナ・フェルナンデス・デ・キルチネル大統領が同性婚法案にサインしたというニュース。

この法律は7月15日に上院で可決されたもので、これでアルゼンチンは正式に同性婚可能国となります。ラテンアメリカの国が同性婚を認めるのはこれが初めてだとのこと。なお、この法律下での最初の同性結婚式は、8月13日にブエノスアイレスで行われる予定だそうです。

この法律により、同性同士の婚姻カップルには納税や相続、養子縁組など、異性婚カップルと完全に同等の権利が認められるようになります。キルチネル大統領は法案への署名にあたり、「今日私たちは、先週よりも少しだけ平等主義な社会となりました」と語ったそうです。

なお、同国でのこれまでの同性婚事情については、以下をどうぞ。

簡単にまとめると、2009年にブエノスアイレスの裁判所が同性婚を合憲とした後、他の裁判官から差し止め請求が出たり、市当局が同性婚を認めないと表明したり、それでも式を挙げるカップルもいたりして、ゴタゴタが続いてたわけです。そこに今回、ブエノスアイレスだけでなく、アルゼンチン全土で結婚できるようになる法律が成立したわけ。一足飛びの大きな進歩ですし、「結婚はさせてあげるけど養子縁組はダメ」みたいなくだらない留保がないところにも大きな拍手を送りたいと思います。スペイン語をいっぱい勉強していつか行くぜ、アルゼンチン。