『Natural』

昨日ベッドで寝込みつつ、成田美名子の『Natural(ISBN:4592120213)』を全巻読み返してました。1巻が出たのがもう10年も前かと思うと気が遠くなるなあ。
成田美名子の作品って、『エイリアン通りISBN:4592730534)』の頃からずっと、「ありのままの自分をさらけ出しても受け入れてもらえるのか」っていうテーマの物が多いような気がします。『Natural』ではそれがストレートに「左側の天使」ってモチーフで描かれてるけど、あたしとしては、「人を好きになるなら左側の天使ごと好きになるに決まってる」と思うんだよね。つか、左側の天使をさらけ出してくれた人なら、抱きしめて愛するしかないじゃんか、もう。さらけ出される前だって、「この人なら過去や未来に何があってもいいや」ぐらいまで思えなきゃ、迂闊にスキだの愛してるだのと言わないもんだと思うんだけど、世間様は違うのかしら。よくわかんないな。相手が自分の想像通りでないとわかった瞬間、「そんな人だと思わなかった」とか言い捨てて去っていくような人たちってのは、たぶん違うんだろうなー。