Web漫画『HAPPY JETS』(瀬茗あけら、「あけら缶」)第1話感想
- 『HAPPY JETS』(※別窓が開きます) 【あけら缶】
Web上で連載されている「ゆるく・楽しく・めちゃくちゃハッピー」なガールズラブ漫画『HAPPY JETS』がついに第1話完結を迎えました。瀬茗さんの、かつて外国のYuri好きさんをして
とまで言わしめた甘くてラブい絵で、メインキャラクタ「ジル」と「セシリア」の出会いのエピソードが描かれています。
「このアーティストに絵の描き方を教えてもらえるなら、俺のキンタマを片方くれてやってもいい」
キスシーンで悩殺
この作品のイチオシはキスシーンです。ネタバレ防止のため詳しくは述べませんが、女のコ同士の柔らかくて優しくてドキドキするようなキスシーンが後半に出てくるんですよ。アクションコメディというジャンルだし、ジルとセシリアは初対面だし、まさか第1話からそういう展開はないだろうと思っていたので、意外性もあいまって見た瞬間にノックアウトされました。眼福を通り越して既に悩殺もんですよあれは! 思わず「無料で(『HAPPY JETS』は無料公開されているWeb漫画です)こんなもん見せていただいちゃっていいんですか」とオロオロしたのは内緒です。
キャラクタの描き分けも良し
キャラクタの描き分けもお見事。特に、全編通してジルとセシリアの身長や体型のちがいがきっちり表現されているところに感動しました。p9最後のコマのセシリアの乳描写なんて、「実はセシリアの方が乳がでかい」という設定が如実に生きていて楽しいです。それにしても、あんなに柔らかそうで美味しそうなおっぱい描写ができる描き手さんというのは貴重だと思います。見ていると、やっぱり「無料でこんなもん見せていただいちゃって(略)」とオロオロしてしまいます。どっかで紙媒体で出してくれないかな、これ。そしたら絶対買って、毎日眺めてデレデレするんですが。
お話自体も良し
元気でコミカルなお話自体もいいですね。生真面目なセシリアの言動が結局ギャグになってしまうところ(p27の最後のコマとか)なんて、超絶ウケました。
ガールズラブ(または『百合』)ジャンルというと、判でおしたような「カトリック系女子校の『禁断の』世界」みたいなホモフォビックな(同性愛嫌悪的な)お話が異様に多いと思うんですよ。コマンチがスタブウイングからミサイルぶっ放す痛快アクションコメディなんて、見たことがありません。それをさらりとやってのけて、しかもジルとセシリアという女のコ同士の関係もしっかり描いてみせている瀬茗さんに、あたしはこのジャンルの未来を照らす光を見たと思いました。第2話以降の展開が、本当に楽しみです。
まとめ
絵も良し・お話も良しのハッピーなガールズラブ漫画です。今後の展開も、とても楽しみ。