組体操を中止できないダメ大人の背中にこれを乗せよう(写真付提案)
子供が怪我してるのに、まだ組体操すんの?
大阪府八尾市の小中学校で昨年以降、組み体操の本番や練習中に少なくとも12人の児童生徒が骨折していたことが、同市教委への取材で分かった。事態を重く見た市教委は来年以降、組み体操の種目や安全対策を検討する。
組体操で大きなけがが起こったのはこの学校だけではなく、以前からリスクの指摘はされてきました。こんな状況でもまだ、どうしても子供に組体操をやらせないと気が済まない大人は後を絶たない(例1、例2)ようで、正直うんざりしています。
大人がまず範を垂れろ
そこで提案。その手の大人には、子供たちが強制されているのと同じだけの荷重に耐えてもらいましょうよ。もちろん四つん這い姿勢で。
組体操の種目「ピラミッド」の何段目で何人分の重量がかかるかという計算は、既にいろいろ発表されています。たとえば、このあたり。
上記リンク先から飛べるPDFによれば、平面型の3段ピラミッドの場合、最下段の人が受ける重みは最大で1.5人分の体重。5段になると3.125人分。立体(三角錐)型の10段ピラミッドだと、最大で3.9人分の体重を支えねばならないそうです。
厚生労働省の統計(平成26年度)によれば、日本人の体重の平均値は40代男性で70.5kg、女性で54.7kgです。組体操推進派の大人たちが耐えるべき荷重をこれらの数値をもとに計算してみると、以下のようになります。
- 「平面型3段ピラミッドまでやらせたい」という大人ならば、女性で約82kg、男性で約106kg
- 「平面型5段ピラミッドまでやらせたい」という大人ならば、女性で約171kg、男性で220kg
- 「立体(三角錐)型10段ピラミッドまでやらせたい」という大人ならば、女性で約213kg、男性で275kg
重さを写真で実感しよう
数字だけでは重さが実感しにくいという方もいらっしゃることでしょう。そこで、上の計算で得られた数値とほぼ同程度の重さの物の写真を用意してみました。
平面型5段ピラミッドの場合
女性:カワサキNinja250/250 Special Edition(車両重量172kg)※写真はムックですが、実物は250ccクラスのオートバイです。
応用問題
自分の背中に上記画像の物体と同じ重みがのしかかっている状態でこうなることを想像してみましょう。
おわりに
思うに組体操ってカルトの洗脳と変わらないんじゃないですかね。体重比でマツモト物置(276kg)なみの重量を負わせ、怪我をしたり死んだりする恐怖に延々耐えさせるというのは、ターゲットを極限状態に追い込んで判断力を弱らせるカルトのテクニックと同じでしょ。その極限状態の中で子供たちに「成長」「一体感」「無限の可能性」等々の価値観を刷り込み続けて高揚感を煽り、同調させようとするのも、まさにカルト。人命よりも教団(この場合、学校)の価値観を大事にするところもそう。
こんな危険なことは即刻やめるべきです。それでもまだ「どうしてもやらせたい」とおっしゃる方は、まず自らパナソニックの4ドア冷蔵庫(105kg)だのカワサキのオートバイ(172kg)だのを背中に乗せて(もちろん物置でも可)じっと耐え続ける姿を動画に撮ってYouTubeにでもアップロードし、その体験の前と後で自分がどう「成長」したのか具体的な根拠を挙げてプレゼンなさってみてはいかがでしょう。あ、「集団でやらねば意味がない(だから自分はやらない)」というごまかしはなしね。なんなら教員または保護者が一堂に会して仲良く耐火金庫(220kg)やマッサージチェア(81kg)を担げばいいんだから。絶対にやらないと思いますが。
ともかく、これ以上子供が理不尽に痛めつけられるのは見てらんないよ。やめさせようよ、こんなこと。