削る楽しさ

先日の日記で書いた、はてなブログの「記事の概要」(アーカイブの一覧ページや、Google検索ページに出力されるサマリーまたはスニペット)の入力作業を今日もこつこつ進めています。今取り組んでいるのは、漫画カテゴリの概要書き。うちのレビュー文は基本的に「いいたいことは全部最初の1パラグラフに書いてある」という構成なので、そのパラグラフを120字前後に縮めるだけの簡単なお仕事です。

で、やってると面白いんですねこの作業が。「これも削れる、あれも削れる」「この部分くどいな、書き直しちゃえ」と縮めまくっていると、原文を書くときには必要と思い込んでいた部分が実はそうでもなかったことがよくわかります。それをさくさく切るのが痛快で痛快で。この楽しさを極めていくと、短歌や俳句の世界に到達するのかもしれません。

実はメインサイトはてなブログに移転させたとき、エントリ本文もけっこう削ったものがあるんですよ。記事によっては3パラグラフぐらい一気に削除したものもあります。「伝えたいことを全部書いちゃうと、かえってわかりにくい」とうすうすわかってきたので。結局文章で大事なのは「何を削るか」であって、「何を入れるか」ではないのかも。

こうしてみると、「読まれるブログを書くn個のテクニック!」なんて記事を読むより、短歌や俳句の勉強をした方がよっぽど早く文章上達するのかもしれませんね。三十一文字で恋すら成就させた先人たちはやはり偉大であった、と思います。