「偏見ではなくプライドを」ポートランドのサッカーファン、コレオグラフィで反ホモフォビアを表明

2013年5月12日、米国オレゴン州のサッカークラブ「ポートランド・ティンバーズ」のファンたちが、反ホモフォビアを表明するため観客席でそれぞれ正方形の布をかかげてレインボーフラッグをつくるというデモンストレーションをおこないました。

詳細は以下。

このコレオグラフィ(布や旗を使って観客席で実行するデモンストレーション)はチーヴァス・USAとの対戦時に実施されたもの。動画がYouTubeに上がっています。(タイトルが「2012」となっているのは打ち間違いだとコメント欄で指摘されてます)

レインボーフラッグの真ん中に見えるのは、「偏見ではなくプライドを」(“Pride not Prejudice”)と書かれた横断幕。USA TODAYを見ると、他に「サッカーファンはホモフォビアに反対」(“Football fans against homophobia”)と大書された横断幕もあったようです。

Portland Mercuryのブログによると、これは5月17日の国際反ホモフォビア・デーをたたえるためのコレオグラフィだったとのこと。なお、この日ティンバーズは、3-0でチーヴァスに勝っています。

PinkNewsが指摘してますが、2013年4月には、ティンバーズのウィル・ジョンソン(Will Johnson)選手が、サンノゼ・アースクエイクスのアラン・ゴードン選手からアンチゲイな罵倒語を投げかけられるという事件があったばかりです。FIFAははっきりとホモフォビアへの反対を表明しているのに、こういう事件はなかなかなくならないようで、だからこそファンのこうしたデモンストレーションには意義があると思います。
ちなみにテニス界では、つい先日フェデラーとマレーが「テニス界ではゲイの選手はまったく問題視されないと思う」(大意)と発言したばかり。サッカーもこれぐらいリベラルになってくるといいのでは。