『DVDブック 体が硬い人のためのヨガ Extra Lesson』(水野健二/高橋知子、PHP研究所)レビュー(その3)

[DVDブック]体が硬い人のためのヨガ Extra Lesson[DVDブック]体が硬い人のためのヨガ Extra Lesson
水野 健二 高橋 知子

PHP研究所 2012-10-02
売り上げランキング : 1324

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

今日は第3章にチャレンジ

体が硬い人のための救世主とも言える本格的ヨガのDVDブック『体が硬い人のためのヨガ Extra Lesson』のレビュー最終回です。今日は「第3章 『コアヨガ』で原始的感覚を磨く」をやってみました。

これまでのレビューについては、以下をどうぞ。

第3章の内容はこんな

第3章に収録されているコアヨガは以下6種。

  • お尻歩き(2分)
  • 合せき前進(2分)
  • 仰向き肩歩き(2分)
  • エビ前進(3分)
  • 赤ちゃん前進(3分)
  • チーター歩き(4分)

最後に全レッスン共通の「くつろぎのポーズ」(4分)をつけて、トータル20分のエクササイズとなります。

感想

動きによって難易度が全然違う……!
テキストによるといちばん難しいのが「チーター歩き」、次が「エビ前進」で、他は「特に練習しなくても簡単にできる」とのことです。しかし、あたしの実感ではいちばん難しいのはエビ前進でした。「DVDを見ても、何がどうなっているのかわからない」というレベルで、真似してやってみてもどうもうまく進めません。次に難しいと感じたのは仰向き肩歩きだったので、要するにあたし個人が肩を使って移動するポーズが苦手ということなのかもしれません。

「合せき前進」も何かお手本とは違うポーズになってしまっていて、どうやら自分は背骨のS字カーブを大きく動かすのも苦手らしいとわかりました。このように、自分の身体の動きが硬い部分、神経の伝達が悪い部分に気づいて、改善しようとあれこれチャレンジできるのが、「コアヨガ」のメリットなのかも。

ちなみにこの第3章というのは、日本で普及しているヨガが「リラックス一辺倒」「やわらかさ至上主義」に傾いていることを危惧して、体を締める力を養うべく編まれた内容なのだそうです。効能は以下の3点だとのこと(p. 60)。

  1. 体の中から元気を引きだし、パワフルな状態に整える。
  2. 体幹を強くしなやかにする。ヨガポーズなどの動作がやりやすくなる。
  3. 丹田が強化され、精神的に強く前向きになる。

確かにこの「コアヨガ」をやると、他のヨガプログラムのポーズがとりやすくなる気がします。実はこの第3章をやった後、『ブライアン・ケスト・パワー・ヨガ』や『綿本彰のパワーヨーガ パーフェクト・レッスン』などをやってみているのですが、以前は難しかったポーズがあれっと思うぐらい楽にできてしまったりしますから。

もちろん、同じ『体が硬い人のためのヨガ Extra Lesson』の第1章や第2章で学んだことも大きいとは思うんです。たとえば体の伸ばし方は第1章で、そけい部の使い方は第2章で相当変わってきましたから。でも、「半月のポーズ」のような不安定なポーズがするっとできるようになったのは、やっぱりコアヨガでああでもない、こうでもないと工夫しながら体幹を動かした効果だと思うんですよね。単にリラックスしたいだけなら第1章だけやっておけば済みますが、体の使い方を総合的に向上させたいなら、第3章はやはり大事だと感じました。ダイエットで体を引き締めたい人にもいい内容なんじゃないかなあ。

まとめ

全3章のうちもっとも「トレーニング」っぽい要素が濃く、動きも難しい(ものもある)章です。体をほぐしたいだけなら単純に第1章をやった方がいいと思いますが、その傍らでこの第3章でコアをこつこつ動かしておくと、結果的には第1章をより効かせられるようになると思います。