独ゲイ男性、17人のレズビアンに精子提供し22人の子をもうける

「ゲイだから」という理由でカトリックの司祭になることを拒否されたドイツ人ゲイ男性が、「教会へのひそかな復讐」として、レズビアンへの精子提供で22人もの子どもをもうけたそうです。彼は子どもたちやレズビアン・ママたちとの連絡を絶やさずにいて、子どもたちも幸せにしているとのこと。

詳細は以下。

この男性マルクス・K(Markus K)さんはドイツのフランクフルト出身。身長194cmで、髪の色はダークブラウン。ミュンヘンに12人、他のドイツの街に6人、トスカナに1人、ウィーンに1人の子どもがいて、さらに2人がママのお腹の中にいます。これで合計22人。子どもたちが女の子12人と男の子12人になったら、精子提供をやめるつもりだそうです。世界でもっともたくさんの子どもがいるゲイ・パパかもしれない、とGay Star Newsは書いています。
マルクスさんはもともとカトリックの司祭志望だった人。ゲイだからという理由で1994年に修道院を追い出された後、異性愛者の女性に精子を提供しましたが、この時は妊娠には至らなかったとのこと。その後2003年にとあるレズビアンカップルに精子提供したところ、今度は無事受精し、9ヶ月後に男の子が生まれました。その後、彼の精子は妊娠しやすく、しかもお金をとらないという話が口コミで広がって、人気のドナーになったんだそうです。

精子提供者は母子と連絡をとらないのが一般的ですが、マルクスさんは「子どもには血のつながった父親を知る権利がある」という考えから、出生児にまず自分の子どもとして届け、8週後に生みの母でない方のレズビアン・ママに養子に出すという形をとっています。その後も少なくとも年に1度は会いに行き、子どもたちの誕生日にはなるべく顔を出すようにしているとのこと。子どもたちはマルクスさんと一緒にケーキを食べたり、お絵描きをしたりして、幸せに過ごしているそうです。


彼はたくさんの理由から精子提供していると言っている。「人助け、生殖本能、孤独さ、そして教会に対するひそかな復讐です。わたしはゲイなので司祭になることはできませんが、子どもは好きなだけつくることができます」
He says he does it for a number of reasons: ‘Help, reproductive instinct, loneliness and quiet revenge on the church. I can not be a priest as a gay man, but I can reproduce myself as often as I want.’

復讐のために子作りするのはどうよと思わないでもないですが、よく考えたら巷の異性愛者だってもっとくだらない理由で子どもを作ってますからねえ。ほら、「働かない夫に自覚を持たせるため」とかさ。「不倫相手を妻からもぎとるため」とかさ。「コンドームが破れたから」とか、「計算を間違えたから」とかいう理由で生まれてくる子どもだっています。結局、当の子どもが幸せに育っているかどうかがいちばん大切なのであって、それ以外は些末なことなのかも。とりあえず少子化を口実にゲイバッシングしている方々は、マルクスさんのように少なくとも22人子どもを作ってから口を開くといいと思うよ。え、「オレだって精子提供すれば22人ぐらい」? いやあ無理だと思うな、レズビアンカップルの側だって、ドナーは選ぶもん。