エレン・デジェネレス、名演説のNZ国会議員を番組に招待

エレン・デジェネレスが、ニュージーランドのモーリス・ウィリアムスン(Maurice Williamson)議員を番組に招待したそうです。ウィリアムスン議員というのは、2013年4月17日、同国の議会で同性婚法制化を促す稀代の名スピーチをして一躍有名になった人。彼の演説の後、ニュージーランドは77対44で同性婚法案を可決しました。

詳細は以下。

スピーチの動画は以下をどうぞ。ギャグと名言がいっぱいで、この動画はあっという間にネット上で大人気になりました。

内容をちょっとだけ紹介すると、「同性婚を支持すると地獄で永遠に焼かれるというのは変。熱力学の法則からすると2.1秒で燃え尽きるはず」「生涯の禁欲を誓った人に『おまえは不自然なことを支持している』と言われましても」「同性婚を認めても、翌朝ベッドの中でカエルになっていたりしません」(以上すべて要約)などなど。より詳しくは、「地獄の温度が5000度なら、人は2.1秒で燃え尽きます」NZ同性婚賛成派議員が名スピーチ - みやきち日記をごらんください。

ちなみにこの演説には、「ビッグ・ゲイ・レインボー・スピーチ」('big gay rainbow' speech)という通称がついています。当日の早朝、議員本人がこんなツイートをしていて、スピーチ中でもそのことに触れていたからです。


(訳:『今朝うちの選挙区の事務所から撮った写真。ゲイのレインボーかな? やはり前兆なのでは。世はすべてこともなし』)

で、この「ビッグ・ゲイ・レインボー・スピーチ」動画がYouTubeで何百万回も再生されているのを知ったエレンが、ウィリアムスン議員に出演依頼をしたのだそうです。なお、ニュージーランドのジョン・キー(John Key)首相は、同議員がエレンの番組から支払われる出演料や交通費、滞在費などをすべてチャリティに寄付するのであれば出演を認めると言っているそうです。

以下、首相のことば。


「彼はとてもユーモラスなスピーチをしましたが、そこには真剣なメッセージがふくまれていました。そのおかげでニュージーランドが寛容で進歩的だという評判を得たのであれば、ニュージーランドにとってよいことだと思います」
“While he gave a very humorous speech, there’s a serious message in there and if that helps in terms of New Zealand getting a reputation for being a tolerant, progressive society then I think that’s good for New Zealand.”
この出演、実現するといいなあ。この議員さんがエレンとどんな話をするのか見てみたいです。