ゲイの息子をいじめで失った父親、いじめ防止を訴えアメリカを歩いて横断

米国オレゴン州でいじめられて自殺したゲイ少年の父親が、いじめの防止を訴えてアメリカを徒歩で横断するそうです。この男性ジョー・ベル(Joe Bell)さんの徒歩旅行は、2013年4月20日、つまり今日から始まります。

詳細は以下。

ジョー・ベルさんの息子さんはジェイディン(Jadin)くんといい、15歳でした。ジェイディンくんはカミングアウト済みのゲイで、学校でいじめに遭っていました。性的指向のためにいじめの標的にされたというのが、家族や親しい友人の見解です。ジョーさんはジェイディンくんと一緒にいじめのことをカウンセラーに相談しましたが、その後ジェイディンくんは学校の校庭で自殺をはかり、2週間後に亡くなりました。2013年2月3日のことです。
ジェイディンくんはこんな子でした(ブログ上で再生できない場合、『YouTubeで見る』をクリックしてください)。

この自殺事件を報じたニュース映像はこちら。

ジョーさんはこの後、いじめ防止プログラムを促進する「Faces For Change」という財団を設立。この財団を代表していじめ防止を訴えるため、オレゴン州から東海岸まで2年がかりで約5000マイル(約8000km)を歩くと決めたのだそうです。

ジョーさんはテキサス、アーカンソールイジアナと進んでからペンシルバニアを経てニューヨークに入り、最終目的地であるデラウェア州の海岸を目指すとのこと。旅の途中で学校や教会、報道機関などを訪問して、いじめを見たら止めることの大切さを話す予定だそうです。

ジョーさんは2010年に背中と両膝の手術を受けています。膝は両方とも人工関節だそうです。「ふたつの人工関節でアメリカを歩いて横断した最初の人になるかもしれない」と彼は語っています。
Faces For Changeのオフィシャルサイトは以下。ボランティアや寄付を募集中だそうです。