ボストン爆破事件で活躍のゲイ警官、「スポーツ・イラストレイテッド」の表紙に

同性愛嫌悪で悪名高いウエストボロ・バプティスト教会がボストン・マラソンの爆破事件をゲイ(を憎む神さま)のせいにしている一方、当のゲイは現場で市民を守るべく奮闘していたことがわかりました。彼の名前はハビエル・パガン。ボストン警察の警官で、LGBTコミュニティとの連絡係でもあります。爆発直後、まだ白煙がただよう中で任務を遂行している彼の姿を収めた写真が、「スポーツ・イラストレイテッド」の表紙に採用されたそうです。

詳細は以下。

写真の実物は上記リンク先からどうぞ。これは、「ボストン・グローブ」のカメラマンJohn Tlumack氏が撮ったもので、3人の警官のうち、いちばん右の人がパガン氏です。Tlumack氏によると、これは爆発直後に現場のすぐ近くで撮影したもので、警官たちは銃を抜いて左右を警戒しているところだったそうです。

Gay Star Newsによると、パガン氏は1996年にカミングアウトし、2002年にLGBTコミュニティとの連絡係になったとのこと。非営利団体ボストン・プライド」はこの写真をFacebookに載せ、次のようにコメントしています。


右側の警官はボストン・プライドの良き友人だ! 彼はボストン警察のゲイ・コミュニティとの連絡係、ハビエル・パガンだ
最初の爆弾が爆発した旗の後ろに奇跡的に立っていて、真っ先に救急対応した人のひとりだ――ボストン・プライドはハビエルのしてくれたすべてのことに感謝したいと思っている
The Police Officer to the far right is a good friend of Boston Pride! He is the Boston Police Gay Liaison to the community Javier Pagan
One of the First Responders who was miraculously standing right behind the flags where the first bomb went off---- Boston Pride would like to Thank Javier for all you do!

人の葬式で「死んでよかった」(ウエストボロ・バプティスト教会のお気に入りの文句です)とプラカードを掲げてピケを張ろうとたくらむヘイトグループより、危険な現場で市民を守ったパガン氏のほうが、よっぽど世のため人のためになっていると思います。なんという皮肉。