NBC/WSJ統計:米国人の53%が同性婚に賛成、10人中8人が同性愛者の知人や同僚あり

NBCウォール・ストリート・ジャーナルがおこなった統計調査で、米国人の53パーセントが同性婚に賛成で、10人中8人に同性愛者の知人または同僚がいると回答したことがわかりました。

詳細は以下。

この調査は、2013年4月に、1000人の成人(うち300人は電話のみの調査)を対象におこなわれたもの。同性婚に賛成と答えた人は全体の53パーセントで、前回の調査(12月)から2パーセント増えています。いっぽう、反対派は全体の42パーセントで、こちらも前回より2パーセント増。

参考までに、これまでの調査結果の推移はこんなです。(PDFp.14より抜粋・翻訳して引用)

Q22 ゲイやレズビアン同性婚の関係になるのを認めることに賛成ですか、反対ですか。(もし『賛成』か『反対』かと訊かれたら)、強く賛成/反対と答えますか、それとも、まあ賛成/反対と答えますか。

  13年4月 12年12月 12年3月 09年10月 04年3月
同性婚を認めることに賛成する 53 51 49 41 30
強く賛成する 38 33 32 26 18
まあ賛成する 15 18 17 15 12
同性婚を認めることに反対する 42 40 40 49 62
まあ反対する 10 10 9 9 10
強く反対する 32 30 31 40 51

一方、同性愛者の知人または仕事仲間がいるかという質問に「はい」と答えた人は79パーセントで、こちらは前回より14パーセントも増えています。推移は以下の通り。(PDFp.15より訳して引用)

Q25 ゲイやレズビアンの個人的な知人または仕事仲間はいますか。

  13年4月 12年12月 12年5月 12年3月 04年3月
はい 79 65 67 64 62
いいえ 20 33 30 33 35
わからない 1 2 3 3 3

異人種とデートしたことがある人は、そうでない人より、その人種に対する恐怖心が早く解消されやすい」とか、「自分が属する集団の誰かが、自分たちと異なる社会的背景をもつ人と友だちになると、その社会的背景をもつ人たちへの偏見が集団全体の中で軽減される可能性がある」などの研究結果から考えると、米国で同性婚賛成派が増えるのは当然の帰結なのかもしれませんね。

ちなみに同じ米国のIpsos MediaCTによる調査では、テレビで描かれる同性愛者像を見て同性婚へのイメージがポジティブなものに変わったと答えている人が18パーセントもいます。最近の米国のドラマは、『モダン・ファミリー』や『グレイズ・アナトミー』のように、子どもがいる同性カップルの姿を肯定的に描くものが増えてきてますからね。日本ではまだまだ「主張すると差別される、目立つと差別される、だから同性愛者は黙って隠れてろ」的な意見をたくさん見かけますが、それってやっぱり大嘘だと思うわー。