「TIME」誌表紙に同性同士のキスが登場

雑誌「TIME」の最新号が、同性同士のモノクロのキス写真をあしらった表紙で話題を呼んでいます。表紙は男性カップル版と女性カップル版の2種類あり、どちらにも「同性婚はもう勝っている」("Gay Marriage Already Won.")という太字のキャプションが添えられています。

詳細は以下。

表紙は上の動画の0:06あたりから出てきます。ハフィントン・ポストによると、男性カップルの方はカリフォルニア在住のドメスティック・パートナーで、女性カップルはふたりの子どもがいる既婚カップルなんだそうです。

リック・ステンゲル編集長がこの表紙について編集者注で書いたことを、POLITICO.comが紹介していました。


「今週の、2組の同性同士の表紙画像については、オフィスで長いこと議論した。あの写真をあまりにもセンセーショナルで傍若無人だと考える者もいれば、美しくて、結婚という概念の核心をなす愛を象徴するものだと感じた者もいた。わたしは後者に賛成で、読者のみなさんもそうであってほしいと願っている」
"We had a long debate in our offices about this week’s cover images of two same-sex couples. Some thought they were sensationalist and too in-your-face. Others felt the images were beautiful and symbolized the love that is at the heart of the idea of marriage. I agree with the latter, and I hope you do too."

「TIME」の表紙と言えば、1997年にエレン・デジェネレスがカミングアウトしたときの"Yep, I'm Gay"が超有名ですよね。最近知ったんですけど、この雑誌ってなんとそれより22年も前、つまり1975年に、リリー・トムリンにも「カミングアウトするなら表紙に載せる」と申し出ていたんだそうです。時代が時代なので、「もし実現していたら津波のような大騒ぎになっていたでしょう」と、リリー・トムリンは言っています。リリーはエレンのカミングアウトから今までの進歩のことを、「すごい」("stunning")と形容していますが、本当にそう思うわ。生きてる間にこんな表紙の「TIME」が見られるだなんて、子どものときには想像さえしてなかったもの。