アンチゲイ教会の筋向かいにレインボー・ハウスが登場

米国カンザス州の、激しい同性愛嫌悪で知られるウエストボロ・バプティスト教会の筋向かいに、レインボー・ハウスが出現しました。NPO団体「プランティング・ピース(Planting Peace)」がこの家を買い、レインボー・カラーに塗ってしまったのだそうです。

詳細は以下。


プランティング・ピースのアーロン・ジャクソンさんは、Topeka Capital-Journalに対し、Google Earthでウエストボロ・バプティスト教会の周りを見ていてこの計画「The Equality House」(平等の家)を思いついたと話しています。土地区画法のため、この建物を買ってもNPOの事務所として使うことはできないんだそうですが、ボランティアを派遣してペンキを塗ることはできますからね。

なお、ウエストボロ・バプティスト教会というのは何でもゲイのせいにして、「神はオカマを憎んでいる(God Hates Fags)」と書いたプラカードを振りかざして抗議運動を始める団体です。もっとも有名なのは、イラク戦争のとき「同性愛に寛容な米国に怒った神が米兵を殺した」として、「ゲイ軍団」「お前たちは地獄に落ちろ」などと書いたプラカードを掲げて戦没兵葬儀で騒いだことでしょうか。彼らによると、ノルウェーの銃乱射事件も、バージニア工科大学銃乱射事件も、マイケル・ジャクソンが死んだのも、「同性愛に対する神の怒り」なんだそうです。まあ怖い。

プランティング・ピースのFacebookによれば、このレインボー・ハウスができて以来、いろんな人が立ち寄って賛意を表明しているとのこと。今ちょっとGoogleストリートビューやGoogleMapで見てみた限りでは、まだこの色は反映されていないみたいですが、どの家なのかはすぐわかりますよ。ウエストボロ・バプティスト教会から東側の道を1本隔てた、SW 12th StとSW Orleans STとの角に建ってる家です。いっそ有志で周りの家全部買って、レインボーカラーに塗っちゃえばいいんじゃね?