同性婚賛成派の歌手、楽曲無断使用のアンチゲイ動画を削除させる
『プリティ・リトル・ライアーズ』や『グレイズアナトミー』などに楽曲を提供しているシンガーソングライター、ケイティー・ハルツィヒが、自分の曲が無断で使われていたアンチゲイ団体のCMをYouTubeから削除させました。この団体は同性婚に反対している「National Organization for Marriage」（NOM）で、ケイティーは同性婚賛成派だとのこと。
詳細は以下。
ことの起こりは、Good As Youのジェレミー・フーパーさんが、NOMが新しく作ったアンチ同性婚CM「March For Marriage」に、ケイティーのこちらの曲が使われていると気づいたこと。
フーパーさんはTwitterでケイティー・ハルツィヒに話しかけ、このような会話となりました。
ジェレミー・フーパー 「結婚の平等（同性同士でも結婚できるようにすること）には賛成ですか？ 理由があってお訊きしていますので、なるべく早くお返事ください」
ケイティー・ハルツィヒ「賛成です」
ジェレミー・フーパー 「すごい。NOMがあなたの曲をアンチゲイな広告に使っていますよ。http://t.co/sTbSTzVzMV」
ケイティー・ハルツィヒ「うわっ、それはわたしの許可を得たものではありません。削除依頼の手続きをします。わたしは結婚の平等をはっきり支持しています」
ジェレミー・フーパー 「ありがとうございます、みな感謝しています:-)」
ケイティー・ハルツィヒ 「動画が下げられて嬉しく思っています。注意してくれてありがとう」
現在、問題の動画があったURLに飛ぶと、「"March For Mar..." この動画は、Katie Herzig さんによる著作権侵害の申し立てにより削除されました」と出てきます。
たしかNOMってこれまでにも楽曲の無断使用してなかったっけ、と思って調べてみました。The New Civil Rights Movementによると、ピーター・ポール＆マリーの“This Land Is Your Land”や、ジョン・メロンキャンプの“Pink Houses”なんかも勝手に使ってたみたいですね。ピーター・ポール＆マリーのピーター・ヤーロウはこのことについて「胸が張り裂けそうだ」と述べており、ジョン・メロンキャンプの広報もNOM宛てに苦情を送ったようです。にもかかわらず、まだ同じようなことをやってるんですね。この人たちにとってのモラルって何なのかしら。
