ボビー・ランカスター、LPGA初のトランス女子ゴルファーとなるか

カナダ人のゴルファーでMtFのボビー・ランカスター選手が、女子プロゴルフ協会(LPGA)のツアーに参戦したいと希望しているそうです。しかも、62歳で。

元記事に写真がありますが、ランカスター選手は40年前、カナダでもトップクラスのゴルファーだったとのこと。当時の名前はロバート・ランカスターです。その後、1990年代に米国アリゾナ州に転居し、2010年にジェンダー再割り当て手術を受けたとのこと。62歳の現在、彼女はLPGAのトーナメント参戦を希望しています。実現すれば、同協会初のトランス女性ゴルファーの誕生です。

この年齢で宮里藍とかと戦うのは大変じゃ、と思ったら、ランカスター選手はすでにシニア女性のトーナメントで優勝した経験があるんですね。ジェンダー再割り当て手術以降のことなのですが、他の選手たちからは、「強すぎる」という批判の声があったのだそうです。


「もしわたしが平均60歳の女性と戦えば、フェアではないでしょう ― わたしはまだ強すぎます……彼女たちより60、70、80、90ヤードも遠くまで飛ばしているのですから」と彼女は話した。「(女性)ホルモンに打ち負かされていてさえ ― 実際にそうなんですよ、筋量や筋力が同じではありませんから ― まだ勝ちすぎで、力がありすぎるんです。今でも61歳の女性を打ち負かすことができます。そして、そのことはまったく嬉しくないんです。
“If I played against your average 60-year-old woman, it wouldn’t be fair ― I’m still too strong… I’m hitting it 60, 70, 80, 90 yards past them.” she said. “Even though the (female) hormones have knocked me down – and they have knocked me down, because I don’t have the same muscle mass or strength – I’ve still got too much game, too much strength. I can still overpower a 61-year-old woman. And I don’t get any jollies out of doing that.

なおAG Centralによると、LPGAは数年前にルールブックから「出生時に女性だった」いう条項を削除している模様。選手たちの投票で、この条項をなくすことに同意する票の方が多かったんだそうです。というわけで、このまま行けばLPGAツアーで戦うランカスター選手の姿が見られるかも。