「FIFAよ、ホモフォビアにレッドカードを」ナイジェリア女子サッカーの同性愛者排除に抗議する署名が5万人突破

先日、ナイジェリアのサッカー連盟が、同性愛者の女子選手を追放すると非公式発表しました。差別禁止ポリシーを持つFIFAに対し、ナイジェリアを公式に非難するよう求める署名が、5万人分以上集まったそうです。
詳細は以下。

レズビアンの選手を排除すると発言したのは、同国女子サッカーリーグのチェアウーマンで、サッカー連盟の役員でもあるDilichukwu Onyedinma氏。ナイジェリアの報道機関に対し、以下のように言ったのだそうです。


「“どんな選手でも、それ(女性同性愛)と関係があると発覚した選手は参加資格を失います」ナイジェリアのメディアは、Onyedinmaがこう言ったとして引用している。
「クラブのチェアマンたちには、選手をコントロールするようにと電話をかける予定です。そのような選手は、国の代表チームでプレイすることはできません。
Any player that we find is associated with it [lesbianism] will be disqualified,” Onyedinma was quoted by Nigerian media as saying.

“We will call the club chairmen to control their players and such players will not be able to play for the national team.


「このことについて耳を貸すことすらしたがらない特定のチームがありますが、一度でも聞いたら、そのような選手は首にされねばなりません。
“There are particular clubs that don’t even want to hear about it and once they heard it the players involved will be sacked.”

のちにナイジェリアサッカー連盟のAdemola Olajire氏がこれらの発言を否定しています。でも、その一方で、Onyedinma氏の発言とされる音声ファイルが既にネットに上げられてるんですよね。

FIFA性的指向に関する差別を禁じており、既にナイジェリアサッカー連盟に書簡を送って事情説明を求めています。しかし、これは本格的な調査ではないんですね実は。そこでAll Outが「FIFAよ、ホモフォビアにレッドカードを」(FIFA: Give the red card to homophobia)というタイトルのオンライン署名を開始。これはFIFAに対し公式にナイジェリアを糾弾するようにと求めるもので、日本時間で2013年3月19日現在、5万人を少し越える署名が集まっています。目標は6万人だそうです。

なお、ちなみにナイジェリアには同性愛を違法とする法律があり、2011年にも女子サッカーのコーチがホモフォビックな発言をしてFIFAから批判されているそうです。