パパ・ドント・プリーチ! 新法王はまたしてもアンチゲイでアンチ同性婚

2013年3月13日に、新ローマ法王としてアルゼンチン出身のホルヘ・ベルゴリオ枢機卿が選出され、フランチェスコ1世となりました。このフランチェスコ1世、どうも相当ホモフォビックな人みたいで、ハフィントン・ポストが彼のこれまでの問題発言をまとめる記事をupしています。
詳細は以下。

TMZ.comによると新法王はかなりの保守派らしく、同性婚は悪魔の所業で「神の計画への破壊的攻撃」であるとか、同性愛者が養親となるのは子どもへの一種の差別だとか発言したことがあるんだそうです。

またNational Catholic Registerによれば、フランチェスコ1世は2010年に同性婚とゲイの養子縁組についてこんなことを書いているとのこと。


アルゼンチン国民は家庭に深刻な害をもたらしうる状況に直面することになるだろう……家庭の、つまり父と母と子のアイデンティティと存続が危機にさらされているのだ。将来差別され、神が意図したように父と母から与えられるはずの人間らしい発達を奪われる子どもたちの人生が、危機にさらされているのだ。我々の心に刻み込まれた神の法が完全に拒否されてしまうことが問題なのだ。
the Argentine people will face a situation whose outcome can seriously harm the family…At stake is the identity and survival of the family: father, mother and children. At stake are the lives of many children who will be discriminated against in advance, and deprived of their human development given by a father and a mother and willed by God. At stake is the total rejection of God’s law engraved in our hearts.”

一部の人には拍手をもって大歓迎されそうなお説教ですねえ。科学的根拠はゼロだけどね。

ちなみにアルゼンチンでは2009年にブエノスアイレスの裁判所が同性婚を合憲とする判決を出し、2010年には同国全土で同性婚が法制化されています。
アルゼンチンで初めて結婚した男性カップルはこちら。

なお、同性婚法案にサインしたクリスティーナ・フェルナンデス・デ・キルチネル大統領は避妊や人工授精にも賛成で、新法王の保守的発言をさして「中世や宗教裁判」のようだと言っているそうです。
前法王ベネディクト16世が相当ホモフォビックだったため、LGBTコミュニティからは「今度こそより進歩的な法王を」と望む声もあったんですが、残念ながら反対の結果が出たみたいですね。やれやれ。そういや最近、バチカンヨーロッパ最大のハッテンサウナがある建物の、約29億円ぶんの区画を購入していたってスキャンダルがあったわね。先日の性的虐待スキャンダルといい、新法王はどうやって説明するのかしらね、これ。全部悪魔のせい? それともゲイのせい?