マルディグラ35周年に9000人以上が参加

2013年3月2年、シドニーで毎年恒例の巨大LGBTQIイベント「マルディグラ」のパレードが開催されました。今年で35周年を迎えるこのパレードには、オーストラリア軍からダイクス・オン・バイクス(オートバイに乗ったレズビアンたち)まで9000人以上が参加し、30万人もの観客を集めたそうです。

詳細は以下。

先日紹介した、シドニーの道路をレインボーに塗る事業というのは、実はこのマルディグラに間に合うように予定を組んでおこなわれたんですよね。そのレインボー・カラーの道についてアレックス・グリニッチ市会議員が語った、こちらのことばを思い出してください。


「1978年には、オックスフォード通りではレズビアンとゲイが殴られたり激しく非難されたりしていました。暴力は何年も続きました。今日この道にわたしたちの旗を持つというのは、わたしたちのこれまでの旅路を祝い、勝ち抜いてきた戦いを賞賛するということなのです。

マルディグラは、この1978年におこなわれた抗議デモに端を発するイベントです。だから今年で35周年なわけ。今年のマルディグラは「78ers(セブンティ・エイターズ)」、つまり78年の参加者たちに捧げられ、78erのうち何人かがパレード先頭を歩いたとのこと。

このイベントのPeter Urmson共同議長は、Agence France-Presseに対し、マルディグラはただのパレード以上のものであると話しているそうです。


マルディグラは、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダークィア、そしてインターセックスの人たちに悪影響を与える差別や不平等との戦いを続けるためにやっていることなんです」
“It’s what we do to continue the struggle against discrimination and inequality as it impacts on lesbian, gay, bisexual, transgender, queer, and intersex people.”

とりわけ日本だと、こういうパレードの映像を見ると「こんな奇矯な格好で練り歩いても理解されない」「もっと隠れておとなしくしているべき」なんて意見がいっぱい出てきますよね。シスヘテロからも、LGBTQIからも。でも、そうやって自動的にパレード参加者を「理解を乞う哀れな二等市民」、パレードを眺めるシスヘテロを「理解してやるかどうか決める特権を持つ一等市民様」に振り分けてしまうことのおかしさをこそ問うのがパレードだと、あたしは思うのね。「シスヘテロが喜ぶように(だけ)行動しましょう、そうすればいつか理解が」なんて発想、くそくらえだわ。ハッピー・マルディグラ