タイのレズビアン映画『Fingering』に賛否両論

タイのレズビアン映画『Fingering』のトレイラーがYouTubeに上げられ、賛否両論が巻き起こっています。

詳細は以下。

問題のトレイラーはこちら。英語字幕がついていて、日本人でもわかりやすいです。それに何より、キュートでコミカル。これは面白そう。

見るところ、トンボイとフェムのレズビアンカップルがいて、トンボイの子が両手の指を骨折してしまい、さあどうする? というお話みたいですね。フェムの子がタチに回ろうとしてすったもんだするあたりが面白いです。途中に出てくる、ピンクのヅラのおネエさんたちの「指が折れたトンボイなんて、宦官と同じよ」という台詞にも大爆笑。なお、映画そのものはClubqueer.netでオンライン公開されています。

Coconuts Bangkokによると、このトレイラーは「クィア・ムービー・プロダクション・クラブ」と「スタジオファン」の合作によるものだとのこと。上の動画のフェムの方の女の子、 Sunanta Dewaは、Facebookで50万人ものフォロワーを持つネットセレブなんだそうですよ。しかしながら、タイのネチズンの間ではこのトレイラーへの批判が多いみたい。性的な場面が多いために「不適切」で、「レズビアン・コミュニティの評判を落とす」と言われているようです。なんでこれで評判が落ちるのよ、と、いちレズビアンのあたしは思うんですけどね。
YouTubeでは、「この映画は何が言いたいんだ」「エロ要素ばかりじゃないか」などのコメントに混じって、こんな好意的なコメントもあるとCoconuts Bangkokは紹介しています。


「これはただのトレイラーでしょう」とMrlbear hihiは書いている。このコメントは、トレイラーのYouTubeページのいちばん上に来ているふたつのコメントのうちのひとつだ。「この映画はひとつの教訓を教えてくれると思います。それは、恋愛関係の中では、指だけじゃなく心を使えということです。男と女でセックスする他のロマンス映画と何が違うんですか? あんまり偏狭にならないでください」
“This is just a trailer,” said Mrlbear hihi, whose comment is among the top two on the trailer’s YouTube page. “I think this movie has a lesson for us, which is to use heart, not only fingers in a relationship. How is it different from other romance films when men and women have sex? Don’t be too narrow-minded.”

この映画、見てみたいんだけど、配信サイトタイ語で決済方法もよくわからないのがネック。DVD化してくれないもんかしら。iTunes Storeで売ってくれてもいいぞ。