南アの義足ランナー・ピストリウス選手、「It Gets Better」キャンペーンから外される

南アフリカの両足義足の五輪短距離ランナー、オスカー・ピストリウス選手が、殺人事件の容疑者となったために、若年層LGBTの自殺防止キャンペーン「It Gets Better」から外されたそうです。

詳細は以下。

彼が逮捕された経緯は日本でも大きく報道されたので、知っている人も多いかと思います。念のため、以下、ロイターから事件のあらましを引用しておきます。


【ナイロビ共同】両脚義足の陸上スプリンターとして有名な南アフリカオスカー・ピストリウス選手(26)が14日、首都プレトリアの自宅で、恋人の女性を射殺した疑いで警察に逮捕された。地元メディアなどが伝えた。報道によると、女性は30歳のモデルで、ピストリウス選手が強盗と間違えた可能性があるという。

「It Gets Better」というのは、LGBTユースの自殺を防止するためのキャンペーンです。著名人をふくむ多くの大人が動画をつうじて年若いLGBTに語りかけるというもので、米国から始まって世界中に広がり、南アフリカでもこの2月20日からスタートすることになっていました。

リリースされるはずだった動画の中で、ピストリアス選手は以下のように呼びかけていたとのこと。


「自分が特別な存在だということを忘れないで。悩まなくていいんだ。変わらなくていいんだ。深呼吸して、『もっといい未来がある』ということを思い出すんだ」
“Just remember that you’re special. You don’t have to worry. You don’t have to change. Take a deep breath and remember ‘It will get better’.”