レズビアン歌手シェリー・ライト、双子妊娠を発表

レズビアンのカントリー歌手シェリー・ライトが、人工授精で一卵性双生児を妊娠中だと発表しました。詳細は以下。

• Chely Wright and Lauren Blitzer are pregnant! | AfterEllen.com

以下の動画で、シェリーと奥さんのローレン・ブリッツァー-ライトさんが赤ちゃんについて語っているところが見られます。

予定日は2013年7月だそうですが、6月に出産しなければならなくなるかもしれないとのことです。おめでとうシェリー、母子ともに健康で安産でありますように！

以下余談

こういうニュース、ただ読んで個人的に「よかった、よかった」と思うだけで済ませてもいいんだけどさ、こういう実例をコツコツ紹介していかないと「同性愛は子供が生まれないからダメ！（キリッ）」なアホがいつまでたっても減らないと思って、記事にすることにしました。ついでに余談というか蛇足をつけ加えときます。

他の子供がいるゲイ・ファミリーの実例

• ニール・パトリック・ハリスの、ハロウィーンの家族写真
• ニール・パトリック・ハリスの、クリスマスの家族写真
• 家族でランチに出かけるジェーン・リンチ
• ジェットコースターで遊ぶシンシア・ニクソン一家
• リッキー・マーティンの家族写真
• エルトン・ジョンの家族写真

こんなにたくさんのラブラブファミリー写真が公開されてるっていうのに、「同性愛は子供が生まれな（略）」派の皆さんっていったい何を見ているのでしょうか。いつも不思議に思います。ニール・パトリック・ハリスんとこの子なんて、すっげえ可愛い（決め手はあのコスチューム）のに！

子供を持つ同性カップルは、セレブだけじゃありませんよ。

このへんも読んでくださいね。

• 子ども10人、パパ2人。あるゲイ・ファミリーの物語。 - みやきち日記
• 12歳少年、ゲイ父たちの結婚の権利を米連邦最高裁長官に訴える - みやきち日記
• 「17歳でもわかることが、なぜ大人たちにわからないのでしょうか」レズビアン家庭の高校生、Prop 8と婚姻防衛法を語る - みやきち日記
• 「ママがふたりいて、いじめられたことはあるかって？」レズビアン・ママを持つエマさん語る - みやきち日記
• 「わたしは2人のママにかんぺきに育てられています」8歳少女、アンチ同性婚の大臣に手紙 - みやきち日記

さらに以下、わざわざレズビアンの運営するサイトの掲示板で「ぼくのかんがえた、どうせいあいしゃをさべつしていいりゆう」を開陳したがる百合オタの皆さまへ - みやきち日記より引用。

そもそも、人工授精で子供を持つレズビアンもいれば、代理母に依頼して子供を作るゲイもいる世の中です。異性と結婚していたときに設けた子供を、現在同性パートナーと育てている人も少なくありません。もちろん、養子を迎えるゲイやレズビアンもいます。アメリカ合衆国の2000年のセンサスでは、女性の同性カップル世帯の33パーセント、男性の同性カップル世帯の22パーセントが、18歳以下の子供が少なくともひとり家にいると報告しています。
またBBCニュースによると、英国のヒト受精・胚機構（Human Fertilisation and Embryology Authority、HFEA）の報告では、同国で1996年から2008年の間に体外受精（IVF）を受けたレズビアンは728名、非配偶者間人工授精 (DI)を受けたレズビアンは5,211人いるそうです。
このような事実を無視し、想像だけで「同性愛者には子供がいない」ときめつける方々には、もううんざりです。

「同性愛者なんかに育てられたら子供に悪影響が！！」派の皆さまへ

まず以下の記事を読んでくださいねー。

• 男性ロールモデル不在でも、レズビアン母に育てられたティーンにネガティブな影響はなし（米UCLAウィリアムズ・インスティテュート研究） - みやきち日記
• 同性カップル家庭の養子は異性カップル家庭の養子と同じぐらい幸福、ゲイ父は他の親たちより幸福（英BAAF研究） - みやきち日記
• 米国小児科学会、同性婚を支持 - みやきち日記
• 「同性愛者は異性愛者より子育てのモチベーションが高く、献身的」米研究で - みやきち日記
• 「レズビアンカップルの子供は、ヘテロカップルの子供より問題行動が少ない」米研究で - みやきち日記
• 「レズビアンカップルの育児は異性カップルの育児に劣らない」米研究で - みやきち日記
• 「同性愛カップルの養子と異性愛カップルの養子では、情緒的発達に有意の差はない」研究で判明 - みやきち日記

「人工授精や代理母なんて不自然！！」派の皆さまへ

それを言うならまず、「同性同士のカップルが養子を引き取ろうとしても、法的な障壁が立ちはだかる」というこの現状をどうにかするべきですわな。
それから、「不自然だからダメ」とおっしゃるのなら、ぜひ『銃・病原菌・鉄』（ジャレド・ダイヤモンド、草思社文庫）でもお読みになり、今後は青酸のふくまれる苦いアーモンドや直径2.5cmで種ばかりのまずいリンゴ、10粒ぐらいしか実がとれないテオシント（トウモロコシの原種）などを食べて生きて行かれるといいと思います。現代人の食べているおいしいアーモンドも、リンゴも、トウモロコシも、人類が長い歴史の中で手をかけて品種改良してきたもので、つまりはぜんぜん「自然」なんかじゃないんですからね。ついでに不自然なインターネットなんかも捨てて、裸で曠野に戻ってはどうですか、今すぐに。

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もちろん、人工授精のドナーが法的トラブルに巻き込まれたり、代理母出産が貧困層の女性への搾取につながったりするという問題があることは知ってますよ。でも、その問題を論じるにあたって、「同性カップルの」人工授精や代理母出産に限定して批判するというのはちょっと変。異性愛者カップルも含めたすべての人の問題として議論し、法整備を進めるべきだとあたしは考えています。