「『ファイアーエムブレム 覚醒』ではドラゴンもペガサスもOK、でも同性婚はできない」海外から批判

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2012年に日本で発売され、2013年には米国でも発売予定のSRPGファイアーエムブレム 覚醒』が、結婚システムが異性カップル限定だという点で批判を浴びています。

詳細は以下。

あたしはシリーズ第1作しかやったことがない(オグマが好きでした)のでよく知らなかったんですが、この『ファイアーエムブレム 覚醒』って、シリーズ過去作のシステムを復活させたり、新たなシステムを取り入れたりしてるんですってね。で、1995年以来姿を消していた「結婚システム」も再登場してるんですって。ただし、結婚できるのは、異性同士のキャラだけ。

以下、ファイアーエムブレム 覚醒 - Wikipediaから引用します。(強調は引用者によります)


結婚システム
支援会話によって異性の仲間同士の絆(支援効果)がSランクまで高まると、2人が結婚することになる。条件を満たすと2人の子供が仲間として加わることも。なお、結婚イベント専用のイラストや告白ボイスは全員に存在するが、キャラクター同士の組み合わせによっては、絆がSランクまで高められない場合もある。

Queertyではこれについて、NeoGAFの議論を紹介しつつ、インテリジェントシステムは18年間結婚なしのファイアーエムブレムを作った後で「世界が1995年以来何も変わっていないかのように」この結婚システムを復活させたと評しています。その後の論理展開がまた面白いです。ざっくりまとめて箇条書きにすると、こんな感じ。

  • 考えられる意見:「中世が舞台のゲームなのだから、同性婚は時代に合わない」
    • 反論:空飛ぶ馬もペットのドラゴンも、中世にはいなかった。
  • 考えられる意見:「日本は同性婚を認めていない11ヶ国のうちのひとつだ」
  • 考えられる意見:「LGBTのゲーマーは深読みをしすぎだ」

「こういう会話」と例に挙げられているのは、『ファイアーエムブレム 烈火の剣』のルセアとレイヴァンの支援会話です。Queertyにも一部抜粋が貼られていますが、なるほどこりゃあラブラブだわ……!! 参考までに日本語版の動画を貼っておきます。
ファイアーエムブレム烈火の剣 ルセア×レイヴァン 支援会話 ‐ ニコニコ動画(原宿)

同性同士をこれだけイチャイチャさせているシリーズが、結婚システムだけ異性間限定にしなければならない理由がよくわかりません。海外にも販売するゲームなら、なおさら。ファイアーエムブレム大辞典まとめWiki - 海外版によると、このシリーズ、『烈火の剣』以降は北米・欧州・オセアニア地域でも売られてるんでしょ? 同性同士で結婚できる国も州もいっぱいあるじゃん、このあたり。わざわざカナダやスペインやオランダやデンマークやニューヨークの子供たちにまで、「結婚は異性間だけのものである」っていうジャパニーズ偏見を輸出しなくてもいいのに。悪意あっての設定ではないにしても、いかにも日本らしい鈍感さだとあたしは感じました。