「弱者が何か言うと腫れ物扱いされる」って本当なんすか

一般的に「弱者」とされる側の人間が怒りや痛みを表明したり、権利を主張したりすると、「そんなことをしても腫れ物扱いされるだけだ(だから黙れ)」と言い出す人ってのが必ずいるよね。あれ、おかしいと思う。

てなわけで、「腫れ物扱い」なんて、どこの星の話よとあたしは思うわー。あ、勝手に見下している相手に対し、対等な人間として礼儀を守って接しなければならなくなったとき、「こんな相手にこんな丁重な扱いなどいらないはず! なぜこんな『腫れ物扱い』を強いられねばならんのだ!」と怒り出す権力者様なら、よく見かけますけどね。ほら、卑近な例でいうと、セクハラをたしなめられたオヤジとかね。
腫れ物云々と言い出す人ってのは要するに「おまえ黙れ」って言いたいだけで、こういうのはつまり結局「弱者」の発言にどこか痛いところを突かれたからこそ出てくる台詞なんじゃないですかね。この人の「痛いところ」はどこなんだろう、と思って観察すると、なかなか面白いです。
そうだ、ひょっとしたら腫れ物理論(と命名)を持ち出す人は、メディアの過剰な自主規制を問題視してるんでしょうかね。でも、それってメディアの側の問題でしょ? 「おメディア様の過剰反応を防ぐため、お前らが黙るべきだ」っちゅーのは、やっぱり変ですよ。なんでその批判をメディアの側に向けないんすか。やっぱり「黙れ」言いたいだけなんとちがいますか。