米ホッケー選手、ホモフォビックなツイートのため2試合出場停止に


サッカー選手のリー・スティールや競泳金メダリストのステファニー・ライスに続き、今度はプロホッケー選手のジャスティン・フォンテインがtwitterでホモフォビックなツイートをして出場停止処分となりました。

詳細は以下。

フォンテイン選手は、米国のプロホッケーチーム「ヒューストン・エアロズ」のルーキー。彼は2012年2月12日のグラミー賞授賞式の最中、ルームメイトとのtwitter上のやりとりでフー・ファイターズの話題になり、このようなツイートをしたのだそうです。


@J_Fontaine37: @DaveJMcIntyre そうは思わないな。フー・オカマどもはひどいもんだった。
@J_Fontaine37: @DaveJMcIntyre I disagree, the Foo Faggots were awful.

フォンテイン選手は当日の夜そのツイートを消しましたが、その前に他のチームメイトがこれをリツイートしており、ネットを通じて広まってしまっていたそうです。

ヒューストン・エアロズは、AHLアメリカン・ホッケー・リーグ)に所属する「ミネソタ・ワイルド」傘下のチームです。ミネソタ・ワイルドは、2月13日の夜に以下の声明を出したとのこと。


ミネソタ・スポーツ・アンド・エンタテインメント(MSE)は昨夜ツイッタージャスティン・フォンテインが投下した不快な中傷について謝罪します」ワイルドは月曜夜の声明で述べた。「フォンテインはヒューストン・エアロズの次の2試合で出場停止としました」
"Minnesota Sports and Entertainment (MSE) apologizes for the offensive slur that was posted by Justin Fontaine on Twitter last night," the Wild said in a statement Monday night. "Fontaine has been suspended from playing in the next two games for the Houston Aeros."

なお、フォンテイン選手は以下のようにツイートしているそうです。


みんなに謝ります、あれは間違っていました。ツイッター初心者なので、すごく間違ったことになってしまいました。あれはルームメイトとの争いでしかなかったんです。
My apologies to everyone, it was wrong. Twitter rookie and it came out totally wrong. It was a roommate battle, nothing more. #sorry.

すぐに謝罪するのはすばらしいことだけど、「初心者」は言い訳にならないのでは。それに、「ルームメイトの争い」と言っても、それをプロスポーツ選手がわざわざ全世界から見られるところで大公開したことが問題なんだってば。Queertyコメント欄のこちらの意見に深く同意します。


ソーシャルメディアは大好きだ。その人の正体を世界中に教えてくれるからね。
I love social media. It really just lets the world know who certain people are.

ちなみに、YouTubeのコメント欄に見られるように、「フー・ファイターズはゲイバンドではない」「"faggot"は『馬鹿』や『負け犬』という意味でも使われるようになってきている」という2点から、フォンテイン選手のツイートは問題ないとする意見もあるようです。あたしはこれには同意できません。あるマイノリティーを指す単語を『馬鹿』や『負け犬』の同義語として使用するのは、そのマイノリティーの社会的位置をより押し下げることにつながりかねないからです。日本でも人種差別主義者の人が、自分が気に入らない人を中傷する目的で「オマエは○○人か!?」とかやってるでしょう、あれと同じですよ。自分たちを指す語を「否定的な意味をもつ語」として使われる側にとっては、迷惑以外の何物でもないと思います。