オックスフォード・シティFC、ホモフォビックなツイートをした選手を解雇


2012年1月11日、イングランドのサッカークラブチームであるオックスフォード・シティFCが、twitterでホモフォビックなツイートをした選手を解雇したと発表したそうです。

詳細は以下。

解雇されたのは38歳のリー・スティール(Lee Steele)選手。スティール選手は1月5日、ラグビー界のスターでカミングアウト済みゲイであるガレス・トーマス(Gareth Thomas)さんについて、“#padlockeda**ehole”(『鍵をかけた○ツの穴』)というハッシュタグ付きでこんなツイートをしていました。


「ガレス・トーマスの隣のベッドは嫌だね」
“I wouldn’t fancy the bed next to Gareth Thomas

このツイートはその後削除され、それ以降このアカウントのtwitterは更新されていないそうです。1月7日の試合にスティール選手の姿は見られず、11日にクラブチームが解雇を発表したとのこと。オックスフォード・シティFCのオフィシャルサイトには以下のように書かれています。


オックスフォード・シティの役員会は、リー・スティールが最近ソーシャル・メディアで発表した、当クラブの精神と完全に正反対だと思われるコメントゆえに、彼を解雇すると決定いたしました。
The Oxford City board have decided to release Lee Steele in view of his recent comment via social media which is considered seriously contrary to the ethos of the club.

日本ではまだまだこういうケースについて、「こんなささいなことで」とか「嫌なことを嫌だと言っただけでクビにされるのか」と反感を持つ人が多いかもしれません。でも、サッカー界のホモフォビアをなくす運動「the Justin Campaign」Alan Duffy氏のこちらの意見にあたしは賛成です。


「Steeleが行ったようなコメントは、あまりにも長い間、このような意見は単なる害のない「からかい」であるという間違った主張を弄して擁護されてきました。しかし、もはや人種差別的な「からかい」が容認されないのと同じく、ホモフォビックな「からかい」も決して容認してはならないのです。

「このようなコメントは、ゲイやバイセクシュアルを物笑いの種にしており、LGBTコミュニティにサッカーをプレイすることも見ることも思いとどまらせる甚大な力を持っています」

“For far too long homophobic comments like the ones Steele made have been defended using the erroneous argument that such remarks as simply harmless “banter”. However, we no longer accept racist “banter”, and likewise, we must never accept homophobic “banter”.
“These kind of comments, in which being gay or bi-sexual is used as joke, have immense power in dissuading members of the LGBT community from either playing or watching football.

ちなみに英国では1998年、同国で初めてカミングアウトしたゲイのサッカー選手Justin Fashanuさんが自殺しています。決してささいなことなんかじゃないんですよ、ホモフォビアは。