ナイジェリア上院、同性婚を懲役14年の刑とする法案を可決


ナイジェリアの上院が、同性婚しようとするカップルは最大で懲役14年の刑に処すという法案を可決しました。同性婚の立会人は最大で懲役10年の刑だそうです。法案の施行には、下院での通過と、グッドラック・ジョナサン(Goodluck Jonathan)*1大統領のサインが必要だとのこと。

詳細は以下。

同国には既に同性愛行為を「14年以下の懲役か、またはシャリーア法の圏内では石打ちによる死刑」とする法律があるのだそうです。ゲイ・アクティヴィストのピーター・タッチェル(Peter Tatchel)氏によると、ナイジェリアの反同性愛法はもともとは19世紀の植民地時代に英国から押しつけられたものだとのこと。彼はまた、今回の法案は、平等と反差別を保証するナイジェリア憲法42条や、同国がサインしたアフリカ人権憲章に反していると主張しています。

ナイジェリアは人口1億5千万で、ほとんどがイスラム教徒かキリスト教徒。2007年にPew Global Attitudes Projectがおこなった調査によると、ナイジェリア人の97パーセントが同性愛は「社会によって排斥」されるべきであると信じているとの由。ちなみに「ナイジェリア大統領が就任宣誓、数時間後に爆発相次ぐ | Reuters」によると、ジョナサン大統領は「南部出身のキリスト教徒」だそうです。

*1:PinkNewsではJohnson大統領となってますが、日本の外務省ロイターではジョナサン(Jonathan)とされているので、そちらの表記としました。