米テキサス州エルパソ市議候補「日本の地震と津波は神のたたり」と発言

米国テキサス州エルパソ市議候補で同性愛反対派のマルコム・マグレガー3世が、東日本大震災による地震津波は神のたたりだったかもしれないと発言したそうです。

詳細は以下。

マグレガー3世はABC7に対し、以下のように語ったとのこと。


「日本は海岸沿いに津波防波堤を築いていたが、この津波はそれよりも大きかった。誰がなんと言おうと、彼らは神の加護に恵まれていないか、神のたたりで地震に遭ったかのどちらかだ」
"Japan had built tsunami walls along their coasts, but this tsunami was bigger than that. No matter what you say, they either weren't blessed with protection or they were cursed with an earthquake,"


「神はまさしく言った、キリストはまさしく、世の終わりには地震が増えるだろうと言った。私たちはそれを見ているのだ」
"God did say, Christ did say that earthquakes would increase in the last days and that's what we're seeing."

この市議候補はEl Pasoans for Traditional Family Valuesというグループに属しています。そしてEl Pasoans for Traditional Family Valuesというのは、昨年11月に同性パートナーや未婚のパートナーの健康保険に反対する住民投票を成立させたグループです。エルパソではここ何ヶ月もの間、8区の市議候補マグレガー3世と5区の市議候補ソニア・ブラウンが、市職員の同性パートナーや未婚パートナーを健康保険の対象とすることに反対し続けているとのこと。

自然災害を天罰扱いして神の代弁者気取りとは、まるで石原都知事*1と同じメンタリティですね。アメリカの学校じゃ、進化論のみならず、プレートテクトニクス*2 *3すら教えるのが禁止されてるわけ? 日本じゃ中学校で習う*4ことなんですけど。

dallasvoice.comのコメント欄に、こんな指摘がありました。


聖書に終末には地震その他が増えると書かれていると述べた点では彼は正確だが、聖書にはまた、「人をさばくな。さばかれないためである」とも書かれている。話題の自称「クリスチャン」たちは、聖書を十分に理解するために本当に全部読んだりはしていないことがある。
While he is correct in stating that the Bible speaks of earthquakes an other such things increasing in end times, it also says in the Bible , Judge not yet ye be judged. Sometimes the so called self proclaimed “Christians” of the day really dont read the whole book to understand it fully.

ちなみにイタリア・ミラノ賛美教会の牧師である内村伸之さんは3月14日、以下のようにツイートしておられます。


牧師として断言します。世界に起こる自然災害は「神の怒りによる裁き」ではありません。神は全ての人間を愛しておられ、滅ぼすのではなく、慰め、救い、回復と希望を与えます。傷ついている人に「神の裁き」と発言する牧師や「天罰」と発言する自治体の長には、リーダーシップをとる資質はありません。
11:47 PM Mar 14th webから 100+人がリツイート NobuMilano Nobuyuki Uchimura
今回の大震災を天罰扱いしてはしゃいでいるのは、別にマグレガー3世や石原都知事こないだ紹介したアンチゲイなネットユーザたちだけではありません。ナントカ党への神の怒りだとかナントカ人への天罰だとか、そんな発言はそこらじゅうで見かけました。おまえら全員、中学生程度の知性を取り戻せと言いたいです。
中学教科書ガイド 東京書籍版 理科 2分野上