インドでゲイ雑誌がヒット中

2009年にニューデリー同性同士の性行為が合法化されたばかりのインドで、ゲイ雑誌が好調な売れ行きを見せているそうです。
詳細は以下。

この雑誌「Fun」は若いモデルの下着姿の写真やセックスの話題、車やガジェットの情報などを載せているとのこと。創刊は2010年6月。首都ニューデリーの新聞雑誌売り場を経営するRam Nareshさんは、次のように語っているそうです。


「いつも売り切れるんです」とNareshは言った。「こういう雑誌の読者はたくさんいるので、もっとたくさん注文しなければならないでしょう」
"We consistently run out of copies," said Naresh. "I will have to order more as there's enough of an audience for magazines like these."

インドではまだゲイ・カルチャーは大半の人にとってショッキングなものであり、同性愛に関する話題はタブーとして扱われがちだとのこと。スポーツ、政治、芸能などの分野でも、注目の的になるようなカムアウト済み有名人はいないそうです。

しかしながら、「Fun」の成功の他にも、休刊中だったインド初のゲイ雑誌「Bombay Dost」が復刊されたり、同性同士でバレンタインにカードを送ることが流行ったり、母親がゲイの息子の彼氏を受け入れるボリウッド映画が流行ったりと、小さな変化は起こりつつあるとのこと。現在インドのゲイ・レズビアン雑誌は、オンラインのものも含めると計8誌あるそうです。

日本ではさぶもアドンカーミラもアニースも休刊しちゃったことを考えると、8誌ってのはかなり頑張ってるんじゃないでしょうか。ゲイ・カルチャー台頭期の熱気を感じます。個人的にはレズビアン・マガジンの「Jiah」(『心』という意味だそうです)がちょっと読んでみたいです。なお、「Bombay Dost」や「Jiah」の表紙と中身は、以下で少しだけ見ることができます。

単語・語句など

単語・語句 意味
glossy (雑誌が)光沢紙に印刷された
high-profile 注目を集めている、脚光を浴びている
overt 公然の