テネシー州教会のソフトボール・リーグ、レズビアンのコーチがいるチームを排除

米国テネシー州メンフィスの教会が主催する女子ソフトボール・リーグが、レズビアンのコーチがいるからという理由であるチームの参加資格を剥奪したというニュース。

この教会の名前は「Bellevue Baptist Church」。レズビアンのコーチの名前はJana Jacobsonさん。Jacobsonさんが「The Commercial Appeal」紙に語ったところによると、同教会は彼女の「逸脱した」(deviant)ライフスタイルを認められないという理由で、チームの参加資格を剥奪してしまったとのこと。

ちなみにこのチームにはレズビアンの選手と異性愛者の選手の両方が所属しているそうです。

NYDailyNews.comによると、Jacobsonさんが参加登録し、参加費を払い、シーズン前のミーティングに参加した時点では、リーグのルールはとても明確だったんだそうです。そのルールとは、

  • アルコール禁止
  • 喫煙禁止
  • 罵り言葉禁止
  • ユニフォームに侮辱的な言葉を書いてはならない

というもの。性的指向については誰も何も言わなかったとのこと。

にもかかわらず、教会はその後Jacobsonさんに対し、

  • Jacobsonさんのライフスタイルについての情報があった
  • リーグは「人前でいちゃつき(愛情)を見せること」(public displays of affection)も禁止している

などと言って、彼女のチームを参加禁止にしてしまったんだそうです。

あたしが言いたいことは2点です。

  1. 同性愛者だからってやたらと「人前でいちゃつきを見せ」たりしません。何期待してんだバカ。
  2. ソフトボールからレズビアンを排除したら、いったい何が残るのよ!?

まず、1について。「人前でいちゃつきを見せること」が禁止だというのなら、性的指向にかかわらず、実際にいちゃついて愛情をひけらかした人/チームの参加資格を剥奪すればいいはず。まだ何もしていない人を「同性愛者だから」そういうことをすると決めつけて排除するのは不当です。

次に2について。ソフトボールほどレズビアンの多いスポーツはありません。レズビアン雑誌「CURVE」2010年6月号の、「レズビアンが全員所有すべき20のアイテム」(20 Things Every Lesbian Should Own)特集にだって、「ソフトボールのグローブ」がきっちりランクインしてるぐらいよ! ソフトボールのリーグからレズビアンを排除するなんて、ショウビズ界からゲイを排除するようなもの、カツ丼からカツを抜くようなものよ!!

ちなみにこの教会の代表者は、今回の件について「コメントする予定はない」と話しているとのこと。Jacobsonさんは教会に決定を覆してもらいたいとは思わない、たとえ可能だとしてもリーグには戻らないと語っているそうです。もうこんな偏狭なリーグは捨てて、レズビアンいっぱいの強いチームで草ソフトボールした方が楽しいと思うわ、あたしは。