恩赦で釈放のマラウイ人カップルに破局報道
恩赦で釈放されたマラウイ人カップル、TVに出演 - みやきち日記の続報です。マラウイの「The Nation」紙が、先日恩赦で釈放されたSteven MonjezaさんとTiwonge Chimbalangaさんの破局を伝えたとのことです。
このカップルは2009年12月に男性同士(法律的には)の婚約披露パーティーを開いたために逮捕され、最高で14年の懲役刑を宣告されていました。その後、世界中からの批判もあって、2010年5月29日に大統領恩赦で釈放となったばかりです。2人のうちMonjezaさんの性自認は男性ですが、Chimbalangaさんは自分を女性だと認識しています。
「The Nation」紙によると、Monjezaさんは現在、Dorothy Guloさんという名前の24歳の女性とつきあっているとのこと。Guloさんは同紙に対し、人が何と言おうと気にしない、(Monjezaさんと)一緒の未来が楽しみだと語っているそうです。
あまりの超展開にびっくりです。Monjezaさんが釈放前には「私は決してTiwongeを愛することをやめません」と語っていただけに、いっそう。ちなみに5月29日のNY Timesの情報では、Chimbalangaさんの方はいまだにMonjezaさんとの結婚を望んでおり、2人で他国に亡命したいと考えているとのことだったんですけど。
なお、The Nationの記事によると、Monjezaさんは
- 自分は一度もゲイだったことはない
- 亡命の申し入れは断った。異国の地で「ゲイたちに利用される」より、Dorothyさんとマラウイに済みたい
- 先日行った記者会見は、だまされて連れて行かれたものだ
- Tiwongeさんを愛していると主張したが、本気ではなかった
- Tiwongeさんとセックスしたことは一度もない。だから医学的検査で鶏姦の痕跡が見つからなかったのだ
などと語っているそうです。
なんだかすごくもやもやします。この態度豹変は、ひょっとしたら再逮捕やリンチを恐れてのことなんでしょうか。だとしたら、今度はChimbalangaさんの方にリスクが集中してしまったりはしないのでしょうか。Monjezaさんの言い分が本心からのものであろうとそうでなかろうと、今はただこの2人の無事を祈りたいと思います。