ジンバブエの新憲法、同性愛者の権利を認めず

ジンバブエ憲法選択委員会(Constitution Select Committee)が、新しい憲法には同性愛者の権利を含めず、また同性愛者の権利についての議論も行わないと発表したというニュース。

Munyaradzi Paul Mangwana委員長によると同性愛はジンバブエの倫理とモラルに反しており、同委員会はこの話題について話し合うつもりはないとのこと。Mangwana委員長はまた、同国にとっては「不気味な西洋文化」ではなく開発に集中することが急務だと話しているそうです。

今回の憲法改正に際しては、複数の圧力団体が同性愛者の権利をめぐってロビイング活動していたんだそうですが、その努力は実を結ばなかった模様。ちなみに同国のRobert Mugabe大統領とMorgan Tsvangirai首相はどちらもあからさまに同性愛嫌悪的な人で、Mugabe大統領はかつて同性愛者は「豚や犬以下の存在」と形容したこともあるんだそうです。

日本にも同性愛は「倫理」や「モラル」に反するだの「不気味」だのと言ったり、ゲイやレズビアンへの蔑視を平気で公言する人は山ほどいるので、今さらこういうの見ても驚きませんけどね。進駐軍憲法を作らなかったら、日本もこうなってたかも。それにしても世界のLGBTニュースを知れば知るほど、怖くて訪れたくない国が増えていくのは困ったことです。世界地図や地球儀を見て未知の国々にワクワクしていた子供の頃のときめきを返してほしいわ、まったく。