マラウイで有罪となったカップルさらに後：国連人権高等弁務官、カナダ首相、マドンナからも抗議

LGBTニュース ゲイ

マラウイで同性同士の婚約パーティーを開いたゲイカップルが有罪に - みやきち日記、マラウイで有罪となったゲイカップルその後：米国務省・英外務次官らが抗議声明を発表 - みやきち日記の続報です。

昨年12月にマラウイ共和国で婚約披露パーティーを開いた同性*1カップルが、先日「最長で懲役14年」という有罪判決を受けました。これに対して既に各種人権団体やLGBT団体、米国務省、英国などから抗議声明が発表されています。それに加え、国連人権高等弁務官、カナダの首相や外相、そして歌手のマドンナなどからも抗議の声が上がっているとのこと。

何故マドンナ？　と思ったら、マドンナの養子のうちふたりはマラウイ出身なんですね。Pink Newsによるとマドンナは「マラウイの法廷が下した判決にショックを受け、悲しく思っている」と述べ、「愛し愛されることへの基本的人権を支持すべき」「マラウイと、そして世界中の進歩的な人々に、人間の尊厳と万人の平等の名において、この判決に異議を申し立てて欲しいと思う」と語っているそうです。

マドンナのマラウイからの養子縁組については、「法の穴をくぐりぬけている」みたいな批判もあったと思います。それでもなお、今回の彼女のこの発言は立派だとあたしは考えます。こうした世界中からの声が届いて、同国が法改正に踏み出してくれるといいのですが。

関連記事

単語・語句など

単語・語句 意味
High Commissioner 高等弁務官
High Commissioner for Human Rights 人権高等弁務官
blatant 露骨な

*1:法律上は「男性」同士ですが、Tiwonge Chimbalangaさんは自分自身を女性とアイデンティファイしているそうです。参考：http://www.boxturtlebulletin.com/2010/05/22/22871