ヨーロッパ旅行に男娼を同伴したアンチゲイ運動家、同性愛を「治療」する団体を辞任

「米国の同性愛反対運動家、男娼を買いスキャンダルに - みやきち日記」の続報です。10日間のヨーロッパ旅行に男娼を同伴したことがすっぱぬかれた同性愛反対運動家のGeorge Rekers氏(61)が、同性愛を「治療」するという触れ込みの団体「National Association for Research and Therapy of Homosexuality」 (NARTH)の役員を辞職したとのこと。

Rekers氏が旅行に連れて行った“レント・ボーイ”のLucienさんはCNNに対し、自分は荷物運びと毎日1時間の「性的なマッサージ」のために雇われたと話しているそうです。Lucienさんによると、Rekers氏はかつてボーイフレンドがいたとLucienさんに話していながら、自分はゲイだと言うのを拒否しているとのこと。

一方、Reikers氏がNARTHのサイトに出した声明文では、今回の辞任は「メディアによる虚偽の報道と戦うのに時間が必要」という理由によるものであり、「私はゲイではないし、これまでゲイだったことは一度もない」とされているそうです。

往生際が悪いというかなんというか、まるで『エンジェルス・イン・アメリカ』アル・パチーノが演じた弁護士みたいなタイプですねこの人。いや、男性同士の性的行為は別にゲイだけの特権ではありませんし(ヘテロ男性が別の男性とセクシュアルな体験をするということだってありますからね)、Rekers氏が自分自身を何と規定しようとそれは氏の自由だと思うんです。でも、それならそれで、ゲイのことなんて放っておいてくれたらよかったのに。米国医師会や心理学会が「効果がないばかりか危険である」としている"ex-gay"(同性愛を『治療』するという名目の療法)を推進したり、フロリダ州でのゲイの養子縁組を妨害したりなんて、してくれなければよかったのに。
自分は男性セックスワーカーによる「性的なマッサージ」を楽しむ一方で、何食わぬ顔でゲイの足を引っ張り続けるなんて、卑怯以外の何物でもありません。NARTHの役員をやめて時間ができたのなら、一度そのへんをじっくり考えてもらいたいものだと思います。