米国の同性愛反対運動家、男娼を買いスキャンダルに

アメリカの著名な同性愛反対派のGeorge Rekers氏が、10日間のヨーロッパ旅行に男娼を同伴し、スキャンダルになっているというニュース。

Rekers氏はキリスト教右派で、ゲイの権利に反対している人です。また、「同性愛を治療する」という触れ込みの"ex-gay"セラピーの推進者でもあります。ところが2010年4月13日、欧州旅行から帰国したRekers氏は、ゲイ向けエスコートサービスの男性セックスワーカーと一緒にマイアミ空港にいるところを目撃されてしまいました。写真も撮られています

Rekers氏と一緒にいたこの男性、通称"Lucien"は、Rentboy.comに広告を出しているコールボーイ(コールガールの男性版)のひとりです。Web上の宣伝文句によると、「なめらかでスウィートで引き締まった尻」「完璧な作りの8インチのペニス」を持ち、「官能的」で、「ワイルド」で、「何でもする」という触れ込みの人だとか。Advocate.comの写真を見る限り、ずいぶん男前でもありますね。FacebookMyspaceではJo-vanni Romanと名乗っている人だそうです。

Advocate.comによると、Rekers氏は旅行のためにこの未成年のブロンド男性を雇ったことは認めつつも、「不適切な行い」はしていないと主張しているとのこと。Miami New Timesの情報では、氏は「手術を受けたので荷物が運べず、それで彼を雇ったのだ」と説明しているんだそうです。ちなみにマイアミ空港で撮られた写真では、氏は手ぶらで立つJo-vanni Roman氏の傍らで、自ら荷物のカートを押していたりするんですけどね。

もちろんRekers氏が本当に荷物運びのために人手を必要としていた可能性がゼロとは言えないと思います。でも、何故そこでわざわざゲイ向けエスコート・サービスで人材を探さなければならないのかがよくわかりません。それこそ"ex-gay"セラピーのスタッフでも、教会のメンバーでも(Reker氏はバプティストの牧師でもあります)連れてけばいいじゃない?

そういえば、2007年にはアンチゲイな共和党議員がミネアポリスセントポール国際空港のトイレで男性相手に性的なふるまい*1に及び、逮捕されたという事件*2がありました。最近では、同性愛を「治療」するという触れ込みの医師が男性患者への性的虐待で告発される*3という事件が起こっています。今回のスキャンダルにもそれと似た匂いを感じますね。やだやだ。

単語・語句など

単語・語句 意味
explicit 露骨な、どぎつい、あからさまな