ダニエル・ラドクリフが反ホモフォビアを訴える広告に出演

映画『ハリー・ポッター』のダニエル・ラドクリフが、あらゆる性的指向に対する寛容を呼びかけるCMに出演するというニュース。LGBTQの自殺予防に取り組む「トレヴァー・プロジェクト」のために、公共広告に出演するのだそうです。
ちなみに「トレヴァー・プロジェクト」というのは、以前「ダニエル・ラドクリフ、10代LGBTQの自殺防止ホットラインに寄付 - みやきち日記」でも紹介した団体ですね。公式ページはこちら。

The Trevor Project

以下、ダニエル・ラドクリフがE! Onlineに語った内容です。


「ぼくはゲイ男性がたくさんいる環境で育ち、人には同性愛者もそうでない人もいるというのがあたりまえだと思っていました。それから学校に入って、初めてホモフォビアに出くわしました。それまでは1度もホモフォビアに遭遇したことはなく、ショックを受けました。
「ぼくはずっと、ゲイやレズビアンバイセクシュアルに不寛容な人のことを嫌だと思ってきました。今、ぼくは幸運にも、それについて役に立ったり、行動したりできる立場にいます」
"I grew up knowing a lot of gay men, and it was never something that I even thought twice about - that some men were gay and some weren't. And then I went to school and (for) the first time, I came across homophobia. I had never encountered it before. It shocked me.
"I have always hated anybody who is not tolerant of gay men or lesbians or bisexuals. Now I am in the very fortunate position where I can actually help or do something about it."

「ぼくが異性愛者だということは何ら重要ではありませんが、異性愛者もこの事柄に非常に興味を持っており、たいへん気にかけていると示すことにはなると思います」
"The fact that I am straight makes not a difference, but it shows that straight people are incredibly interested and care a lot about this as well."

なお、このCMは今春放映だそうです。

ハリー・ポッター』シリーズを夢中で読んでいる子供たちの中には当然性的マイノリティの子もたくさんいるでしょうし、とてもよい試みだと思います。そもそもハリポタ自体(特にシリーズ第1作『賢者の石』あたり)が、虐げられ見下されているものを力づける内容ですし、その主演俳優が自分たちの味方だというのはずいぶんと心強いのではないでしょうか。見てみたいですね、このCM。

単語・語句など

単語・語句 意味
stamp out 撲滅する、根絶する
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