タイ、性別適合手術の条件を厳格化

2009年11月25日(水)より、タイでの性別適合手術の条件がより厳しくなったというニュース。

タイは世界でもトランスジェンダー人口が多い国のひとつであり、性別適合手術が安く迅速に行えることで知られています。上記記事で紹介されているPunlop Tongchaiさん(27)の場合、手術費用は2000ドル、かかった時間は約2時間だったそうです。

ところが、今年11月25日より同国政府は性別適合手術の条件を厳格化。

  • 最低1年は女性として生活している
  • 女性ホルモンの投与を受けている
  • 2人の精神科医の同意を得ている

などの条件を満たさない限り、ジェンダーの変更はできないとしたのだそうです。

上記のTongchaiさんはこれをやりすぎであると評価し、自分はこうした不必要なプロセスを経たくなかったから法律が改正される前に手術を受けたと語っています。

一方、ゲイ権利運動家のNathee Teerarojanapongさんは、


「性別を変えたことを非常に後悔している人から、とてもたくさんの電話を受けています」
"I got so many calls where they said they are so sorry that they did a sex change,"


「彼らは大きな間違いをした後で元通りになりたいと考えます。でも、元通りにはなれないんです!」
"They make a big mistake and they want to come back and be the same. But they cannot!"

として、性別変更には法的な防護の拡大が必要だと主張しているそうです。

これ、難しい問題だと思うんですよね。実際、「自国の法律ではすぐ手術できないから」と海外でいきなり手術を受けた人が鬱状態に陥り自殺したなんて例も耳にしたことがありますし。単に肉体面だけ手術すれば終わりという問題ではないだけに、タイ政府が法改正に踏み切った理由もわかるような気がします。

なおTongchaiさんの手術を担当したThep医師はこれまで500例以上の執刀経験があり、週に2〜3回性別適合手術をしていて、患者のうち半分は外国人だそうです。この医師は、


外科医は誰がトランスセクシュアルであるか判断できると思います……それぞれ(のトランスセクシュアル)は非常に長い間「手術を受ける」と決心しており、精神科医トランスセクシュアルたちにとって益になるとは思いません。
I think a surgeon can make the decision who is a transsexual.... Each one (transsexual) has a very long determination to have a surgery and I don't think a psychiatrist gives them any benefits,"

と語っているとのこと。これもちょっと極端すぎる意見のように思うんですが、どうなんでしょう。うーむ。