米軍職員の過半数が"Don't ask, don't tell"を不支持

ランド・コーポレーションとフロリダ大学が新たに発表した研究で、米軍職員の間で、"Don't ask, don't tell (DADT)"ポリシーの支持率が下がり続けているという結果が得られたというニュース。

この研究(アブストラクトはこちら)は、イラクアフガニスタンからの復員軍人を対象として2006年に行われた調査のデータを分析したもの。結果として、以下のようなことが判明したそうです。

  • これまでの調査と比較すると、DADTを支持する復員軍人の数は減り続けている。
    • 1993年には75パーセントだったのが、今回のデータでは40パーセントに減っている。
  • 復員軍人たちによる、部隊の団結度と戦闘能力度に対する評価を分析したところ、以下の結果が得られた。
    • 部隊内にゲイやレズビアンのメンバーがいると知ることは、部隊の団結や戦闘力にはとりたてて関係しない。
    • 部隊の団結や戦闘力に決定的な影響を及ぼすのは、指揮官の質、装備の質、訓練の質などである。

もう少し具体的な数字はこちら。


この研究では、軍職員の40パーセントだけがこのポリシーを支持しており、28パーセントが反対、33パーセントが「どちらでもない」と答えている。つまり、先行研究より低い支持率となっている。調査された軍職員のうち約20パーセントが部隊内に同性愛者の隊員がいると気づいていると述べており、うち半分が、同性愛者の隊員の存在はよく知られていると言っている。さらに、この研究によると、調査された軍人のうち4分の3が、同性愛者の存在に対し「不安を感じない」あるいは「まったく不安を感じない」と語っている。
The study found that just 40 percent of the military members surveyed expressed support for the policy, while 28 percent opposed it and 33 percent were neutral―less support than seen in previous surveys.
About 20 percent of those polled said they were aware of a gay or lesbian member in their unit, and about half of those said their presence was well known. In addition, three-quarters of those surveyed said they felt comfortable or very comfortable in the presence of gays or lesbians, according to the study.

DADTに積極的に反対する人が28パーセントしかいないのはちょっと残念ですが、それでもDADT支持派が全体の半数以下になってきているというのは大きな進歩だと思います。何より、部隊の団結や戦闘能力に悪影響がないのであれば、いつまでもこのポリシーを掲げ続ける理由自体がないですよね。さっさと撤廃しちゃってくださいよオバマさん。

単語・語句など

単語・語句 意味
personnel 全職員、総人員
slip 低下する
rest on 〜にかかる、〜に基づく、頼る
readiness 現在の戦闘能力・即戦力、迅速、準備[用意]のできていること、ぬかりがないこと