「結婚するつもりがある/既に婚姻関係にあると考えている同性愛カップルの家庭は、異性カップルの既婚家庭と大差なし」UCLA調査で

UCLAシンクタンクによる調査で、

  • 同性愛者カップル150000組のうち、4分の1がパートナーを「夫」「妻」としている
  • これらのカップルは、人口統計(年齢・性別・収入などを分析したデータ)的に見て異性愛者夫婦と大差ない
    • 平均年齢は同性愛者カップルが52歳、異性愛者夫婦が50歳
    • 年収は同性愛者カップルが91000ドル、異性愛者夫婦が95000ドル
    • 子どもを育てている率は同性愛者カップルが31パーセント、異性愛者夫婦が43パーセント
      • 子どもを育てている率の差は、主に育児費用と養子の迎えやすさの差によるもの

という結果が得られたというニュース。

以下、UCLAの人口統計学者で、この調査を指揮したGary Gates氏のことば。


「配偶者という語を使っている同性カップルが、育児のような要素でさえも異性同士の既婚カップルと似ているというのは非常に興味深いです。伝統的結婚を支持する人は、同性カップルの結婚を認めたら結婚が生殖と切り離されてしまい、結婚の根本的な性質が変えられてしまうと言いたがります。明らかに、同性カップルで結婚するつもりでいるか、自分たちを既婚同然であると考えている人たちについては、育児を結婚から切り離すことにはなりません」
“It’s intrinsically interesting that same-sex couples who use the term spouses look like opposite-sex married couples even with a characteristic like children. Most proponents of traditional marriage will say that when you allow these couples to marry, you are going to change the fundamental nature of marriage by decoupling it from procreation. Clearly, in the minds of same-sex couples who are marrying or think of themselves as married, you are not decoupling child-rearing from marriage,”

というわけで「同性愛は生殖につながらないから認めない」論がここでも論破されたみたいですね。

蛇足ながら付け加えておきますが、あたしは「異性愛者も同性愛者も『同じ』なんだから認めろ」とか言うつもりはないですよ。むしろ、「違ってたとして、だから何?」派です。あと、生殖が結婚の絶対条件だとも少しも思いません。でも、事実とズレまくった妄想を根拠に人を社会の枠組みから蹴り出そうとする輩には腹が立つので、このようなニュースを紹介してみました。以上、念のため。

単語・語句など

単語・語句 意味
intrincically 本質的に、本来
procreation 生殖