米イリノイ州で動物の同性愛に関する文章を生徒に読ませた教師が停職処分にされ、生徒たちが抗議集会を開く

アンチゲイな皆様はよく「同性愛は『自然』に反する」「動物にゲイはいない」などとおっしゃいますが、実際には動物にも同性間の性行動は多く観察されています(参考:動物の同性愛 - WikipediaHomosexual behavior in animals - Wikipedia, the free encyclopedia)。上記は、米国イリノイ州Carlinvilleで、そのような動物の同性愛行動に関する記事を生徒に読ませたとして、ひとりの教師が停職処分になったというニュース。この教師Dan Delong氏は、2009年11月2日に教育委員会聴聞を受けることになっているそうです。

Delong氏が10年生(日本で言うと高校1年生)の生徒たちに読ませたのは、科学雑誌Seed magazineに掲載された、"The Gay Animal Kingdom"(『ゲイの動物王国』)という文章。著者はJonah Lehrer氏。スタンフォード大の生物学者Joan Roughgarden氏による、450種以上の動物における同性愛関係についての研究について書かれた記事だとのことです。

保護者のひとりが、子どもの宿題としてこの文章を読ませるのは不適切だと訴え、今回の停職騒ぎになったとのこと。Delong氏はコメントを拒否していますが、数百人の生徒たちがこの停職処分に反対し、抗議集会を開いたそうです。

自然界で実際に観測された事実について読ませて何が悪いんだろうと思うと同時に、さすが「進化論を教えるな」という圧力さえあるアメリカだわーとも思います。あと、アンチゲイな皆様にとっては、同性愛は自然界には存在しないということにしないと都合が悪いんだろうな、とも。
それにしても生徒たちが停職に異議を唱えてくれてよかった。Topix.comコメント欄の以下の意見に同感です。


親や教育委員会より、生徒たちの方が賢いようだ。
Looks like the students are smarter than their parents and the School Board.