売春婦と寝ることを拒否したゲイ水兵、基地内で2年にわたって虐待される

米海軍の三等兵曹が、部隊の仲間からゲイではないかと疑われたために2年以上残忍な仕打ちを受けたことが判明したというニュース。ラジオ局Youth Radioが報じたもので、海軍の公式書類でも虐待があったことが正式に認められているそうです。

虐待を受けていたのはJoseph Rocha元三等兵曹。中東の基地にいたとき、同じ部隊の仲間からゲイではないかと疑われ、両手足を椅子に縛り付けられたまま糞便だらけの犬小屋に押し込められられるなどの虐待をうけたそうです。Rocha氏によると、彼らはまた、「同性間セックス疑惑の苦情が発生したらどう対応するかを水兵達に教えるため」と称して、Rocha氏に男性とのオーラルセックスの真似を30回以上強要したとのこと。しかも、ビデオに撮って。彼らはさらに、 Rocha氏を机に向かって無理やりかがませておいて、何度も力いっぱい殴打したりもしたそうです。

Rocha氏は軍用犬の訓練士で、軍学校をトップの成績で卒業し、勤務評定も良かったとのこと。ところが2004年に女性売春婦と性交渉を持つのを断ったところ、ゲイ疑惑が基地じゅうに広まり、虐待が始まったんだそうです。虐待は2006年まで続きましたが、Rocha氏は報復や"Don't ask, don't tell"による解雇を恐れて報告できなかったとのこと。

結局、ひとりの隊員の苦情がもとで海軍が調査に乗り出し、虐待の事実が明るみになったんだそうですが、海軍はその反面、事態の責任をとるべき立場のMichael Toussaint兵曹長を上級兵曹長に昇格させたりもしています。一方Rochaさんはというと、中東から帰還した後PTSDを患い、医療スタッフと上官に自分はゲイだと告げたところ、"Don't ask, don't tell"ポリシーに従って解雇されてしまったとのことです。

ちなみに今回の調査で、Rochaさんのケース以外にも93件もの虐待事件が軍で起こっていると判明したとのことですが、中には「女性隊員を2名手錠でベッドにつなぎ、無理やりレズビアンセックスの真似事をさせてビデオ録画した」なんてケースもあるそうですよ。うんざり。

ホモソーシャリティホモフォビアミソジニーによって維持されるとはよく言ったものです。もういっそゲイだけで構成された部隊を作れば、異性愛者に同性愛者が虐待されることもなくなるし、ゲイ部隊はゲイ部隊でかつての日系アメリカ人第442部隊みたいにものすごく勇猛果敢に戦って円満解決かも、とか一瞬思ってしまいましたよあたしは。