『クローディア・シファー パーフェクトリー・フィット(下半身編)』レビュー

クローディア・シファー/パーフェクトリー・フィット(上半身編・下半身編)2枚組クローディア・シファー/パーフェクトリー・フィット(上半身編・下半身編)2枚組
クローディア・シファー

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2008-03-19
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元祖スーパーモデルのクローディア・シファーがトレーナーのキャシー・テイラーと共に開発した、ホームトレーニー向けの筋トレプログラムです。2枚組のDVDのうち、今日は下半身編だけのレビューです。なお、上半身編のレビューはこちら。

良かったところ

1. お尻の種目が鬼ハード

めっちゃくちゃ効きますよこれ! ピラティスのお尻の種目やビリー応用のワンワンシッコよりキツいと言えば、わかる人にはわかると思います。特に、No.9〜11の、マットの上で行う種目がすごいです。あたしは全部3セットに設定してやってたんですが、2セット目ぐらいで大臀筋&中臀筋がバーニング状態になってそれ以上できなくなってしまうケースも多々ありました。負荷が全部ダイレクトにお尻の筋肉にかかるので、ワイド・スタンス・スクワットやランジよりはるかに強烈な刺激がくるんですよね。とにかくケツを引き締めたい人は、何をおいてもクローディアの下半身編をやるべきだと思いました。

2. 部位とセット数を選んでオリジナルメニューが作れる

上半身編と同じく、やりたい部位だけ好きなセット数で選んだメニューを作ることができます。それこそお尻のエクササイズだけ集めたプログラムを作ることも可能です。チャプタージャンプのないビリーと比べると、これはかなりのメリット。

3. カーフとハムストリングのメニューが充実

カーフ・レイズやスタンディング・レッグ・カールが入ってるんですよ。脚の裏側の種目はせいぜいランジぐらいしか組み込まれていないフィットネスDVDも多い中、ダイレクトにカーフやハムストリングを鍛える種目が採用されているのは好印象。

3. ウォームアップが充実

全身を温める内容でありながら、実はきちんと下半身にフォーカスした内容になっています。スクワットがけっこう多いので、運動不足な人ならこれだけでもわりと良いエクササイズになるかも。

4. 飽きない

上半身と同じく、DVDの流れにつられてつい必死になってしまうので、飽きにくくて良いです。

今いちだったところ

1. スクワットとランジがぬるい

スクワットとランジはインターバルなしのスーパーセット(2つの種目を交互に行うセット)で行われるのですが、「ランジ10回→スクワット10回→再びランジ10回(以下繰り返し)」のように、自重で行うトレーニングとしては、1種目あたりのレップス数がかなり少ないんですよ。刺激が十分にかからないうちに種目が変わってしまうので、スクワットだけ/ランジだけで軽く数十回連続でやらされるビリーやハリウッド・トレーナーに比べると、えらく物足りない感じです。
逆に言うとこれは、運動不足の自覚のある人にはちょうどいい強度なのかもしれませんけどね。ある程度身体を鍛えている人は、ダンベルを持つなどして負荷調整するといいかもしれません。

2. カウントにやる気がない

上半身編と同じく、ボソボソしたダルそうな喋り方なのが気になります。同じ声がフォームの説明なんかもするんですけど、非常に聞き取りづらくてやりにくいです。ハキハキ喋ってノせてくれるビリーやキャシー・スミスやジャネット・ジェンキンスはえらい違い。

まとめ

上半身編よりかなり使える内容だと思います。特にお尻の種目にかけては、これまで経験した他のどんなエクササイズより効きました。もう、「ケツと言えばクローディア」「クローディアと言えばケツ」と言い切っちゃっていいかも。他には、カーフやハムストリングスのプログラムが充実しているのも嬉しいところです。その反面、スクワットやランジの強度が低いのが残念ですが、そこは自分でダンベル持って勝手に負荷を上げればOKかと。下半身をターゲットにしたフィットネスDVDとしては、かなりおすすめです。