ビリーズブートキャンプエリート体験記(その3) - ミッション3「腹筋を割れ!」

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ぬるい上に非効率的な動き多し

ダメだわ、こりゃ。全般的に2005年版ブートキャンプの「腹筋プログラム」より負荷が少ない上、ビリーバンドを使うことにこだわりすぎた妙なプログラムになってしまっていると思います。本気で腹筋を割りたいのなら、2005年度版のブートキャンプか、ハリウッドトレーナーの「AB BLAST」「ピラティス」などをやった方がはるかに早いかと。

ミッション3のぬるさについて

前半は立ったままのプログラムが多く、これは2005年の「腹筋プログラム」も同じですが、2005年度版は床に寝て行う種目の強度はそれなりに高かったと思います。ミッション3は、床に寝てさえ強度が低いままです。思うに、シットアップがほんの数回たりともできないようなアメリカンデブを意識した種目構成なんじゃないでしょうかこれ。

ミッション3の非効率性について

「そんなにビリーバンドを売りたかったんですか隊長」というのが正直な感想。なんでもかんでも無理やりビリーバンドを使わせるため、負荷が腹筋以外の部位に分散されてしまったり、バンドが腕に食い込んで痛かったり、動きがわかりづらかったりで、肝心の腹筋に集中しづらいんですよ、これ。
たとえば、立ったまま行う「ボディ・ツイスト」を、腕を前に伸ばしたりフック状に曲げたりした状態で行う種目。腹筋よりも、ビリーバンドの張力を保つ肩や腕の方が先に疲れてしまうので(当たり前です。腹直筋や腹斜筋より、肩・腕の筋肉の方がはるかに小さいんですから)、あれらの動きで腹筋を最大限に鍛えることは難しいと思います。まさか、筋肉優先法ってものを知らないんですかビリー。ターゲットとなる筋肉より他の筋肉が先に疲れてしまうような運動、トレーニングとしては下の下でしょう。
さらに、バンドが体に食い込む痛みも腹筋への意識集中の妨げになりますし、「こっちに回してこっちの手で持って、こっちのバンドは床に」みたいなややこしさもマイナスポイントです。んなことしなくたって、体ひとつでクランチでもレッグリフトでもすれば済む話じゃないですか。実はミッション3では、どう見てもビリーバンドがほとんど腹筋の収縮に役立っていない局面もたくさんあり(クランチとかね)、「トレーニング効果より商魂ですかい……」とげんなりしてしまいました。

まとめ

ビリーバンドを売るためになんでもかんでも無理やりバンドを使う動きを入れて、変な方向に行ってしまったプログラム。それを言うならミッション1とミッション2も同じ穴の狢なんですけどね。運動不足の人ならこれでも何らかの効果は上がるでしょうが、本当に腹筋を割りたいなら、他のエクササイズをやった方がてっとり早いと思います。