ビリーズブートキャンプエリート体験記(その1) - ミッション1「入隊試験を突破せよ!」

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買ったきり積んであったビリーズブートキャンプエリートに今日から入隊です。これから1つずつプログラムをやってみて、順次レポートを書いていこうと思います。なお、上の画像はAmazonで売ってる米国版(リージョンフリー)のもの。日本語版が欲しい方はショップジャパンへどうぞ。ちなみにあたしは吹き替えがどんな声だか知りたくて日本語版を買ってみましたが、イメージに合わなかったので結局英語音声でやってます。

ミッション1の感想

ぬるい。

これがあのビリーズブートキャンプかと愕然とするほどぬるいです。速度だけは速いんですが、強度はたいへん低く、2005年版で言うと「最終」とどっこいどっこいか、それより少し落ちるぐらいだと思います。これでサブタイトルが「入隊試験を突破せよ!」ってどういうことよ、こんな簡単な試験ねえよと思ったら、英語版では単に"Let's get started"(『さあ始めよう』)というタイトルなんですね。その名の通り、初心者向けのかなり簡単なプログラムだと思います。

大筋群の種目が少なすぎる

個人的には、肩や腕の運動ばっかりで、胸・背・腹・大腿部などの大筋群の種目が異様に少ないのがちょっと嫌だなあと思いました。なんと、腕立て伏せも腹筋もスクワット*1もランジも無しなんですよ! それだとどうしても心拍数が上がりにくくなりますから、その分ペースだけをやたらと速くした、といった感じです。

で、なんでそれが嫌なのかというと、トレーニングの原則から言うと、肩や腕みたいなちっちゃい筋肉より、体幹部のより大きな筋肉を優先的に鍛えるべきだからです。また、慣性モーメントという点から見ても、胸や背中を強化せずに腕ばっかり鍛えるのは、身体の動きをどんくさくする元だと思います。つまり、合理的じゃないんですよいろいろと。わざわざそんなプログラムを組んで、ちょこまかステップを踏んで必死で心拍数を維持するというのは、なんだか本末転倒だなあと思いました。そんなことよりスクワットやらせてくれよスクワット。

このプログラムが向いている人

「あまりにも運動不足で、腕立てやスクワットなんてとてもできない」という人にはとっつきやすいでしょうね。2005年版ブートキャンプの「基本プログラム」だと吐いちゃうような人でも、エリートのミッション1をビリーバンド無しでやればけっこう大丈夫なんじゃないでしょうか。あと、キックやパンチはさすがに本格派っぽくてかっこいいので(他のいろいろなフィットネスDVDと比べても、この部分はやっぱりよくできていると思います)、手軽に格闘技っぽく暴れてスカッとしたい人にもいいかも。上級者の場合は、あくまでライトな有酸素運動と割り切って行うべきだと思います。あたしはあまりにも物足りなかったので、一休みしてからハリウッドトレーナーvol.3の腹筋でもやるつもりです。

まとめ

ペースだけは速いものの、負荷はたいして大きくない。大筋群の種目がとても少ないこともあり、これ一本で全身をバランスよく強化するのは難しそう。入門用または軽めの有酸素運動用と割り切って使うべき。

*1:かろうじてスクワット・スラストは入ってますが、あれは単なる有酸素運動だと思います。