『ウィル&グレイス』最高

この1月からFOXチャンネルで『ウィル&グレイス』の放映が始まっています。今、きのう録画した第2話(シーズンはいくつなんだろ? かなり先の方だと思うんだけど)を見てるんだけど、もう、これ、最高! 同性愛ネタのギャグがここまでうまいTVドラマってめったにないですよね。NHKと違って字幕放送なため、三ツ矢雄二のあの吹き替えが聞けないのは残念ですが、字幕も上手に訳してあって安心しました。

今回のお話は、「ウィル(ゲイ)の恋人ヴィンスの妹ローは隠れレズビアン。しかも婚約中。『感謝祭にカミングアウトしろ』と勧めるジャック(ゲイ)と、恋人宅での大切な感謝祭で揉め事を起こしたくないウィル。さあ、ローのカミングアウトはどうなる?」というもの。以下、面白かった会話をピックアップしてみます。

ウィル(ローに)「君は間違いなくレズビアンなの? たとえば誰だってアンジェリーナ・ジョリーには欲情するでしょ。僕のトレーナーだって彼女の腹筋には夢中だし」
ロー(しばし上の空)
ロー(我にかえって)「ごめんなさい、アンジェリーナ・ジョリーとレニー・ゼルヴィガーの絡みを想像して興奮しちゃった。2人が同じキャンプに行くところを想像できる?」
ウィル「わかった、君は確実にレズビアンだ」
そうそう、アンジーレズビアンに大人気なのよね。アンジーを見て「あんな風になりたい」と想像して終わるのがノンケ、もっと想像してドキドキするのがレズビアン
ウィル(ジャックから『レズビアンは感謝祭にカミングアウトするのが伝統』と吹き込まれているローを説得しようと)「感謝祭にカミングアウトするのはゲイ。レズビアンのカミングアウトはクリスマスだよ。たぶんバルキーなセーターに関係があるんじゃないかと思うけど」
ロー「なるほど、納得だわ。クリスマスって男抜きで赤ちゃんを産んだ女の人の記念日だものね
わははははは。アメリカのレズビアンは人工授精で赤ちゃんを産む人増えてますからね。(ちょうど『ウーマンラブウーマン』の第3話みたいに)


ジャック(なんとしても感謝祭でカミングアウトさせようと)「今カミングアウトすれば、クリスマスプレゼントに本当の自分に合ったものをもらえるわよ。ごっついダイビングウォッチとか、ドキュメンタリーを作るためのハンディカメラとか」
ロー「いいわね、鉄工所で働く女性労働者を撮ろうかしら。テーマ曲はアーニー・ディフランコ

アーニー・ディフランコというのは、レズビアンのファンが多いことで知られるアーティストです。あと、女性の鉄工労働者っていうのが非常にレズビアンらしい好みで笑いました。女子校でセーラー服着て「お姉さまー(はぁと)」なんてやってるのだけが女女恋愛だと思ったら大間違い。そんな擬似家族関係を言い訳にしなくたって同性に夢中になれるのがレズビアンですからね。
そんなわけでたいへん面白かったので、第3話以降も楽しみです。『ウィル&グレイス』は少し前までFOX LIFE HDでしか放送されてなくてうちでは見られなかったため、悔しさに臍を噛んでいたのですが、「いつかCSでもやるはず」と待っていてよかった。