思春期の女の子同士の恋は確かに儚いけど、それは男女の恋だって一緒じゃね?

18禁百合ゲー『その花びらにくちづけを』のレビュー書きながら、「思春期百合関係の儚さ」についてずっと考えていて、結論に達しました。簡単にまとめてしまうと、こうです。

  • 思春期の女の子同士の恋は確かに儚く終わりやすい。けど、それは思春期男女間の恋だって一緒じゃね?
  • なのに女の子同士の恋の儚さばっかり異様に強調したがる一部の百合スキーさんって、変。

まず、ガチな人である自分の過去を振り返ってみると、思春期の恋(もちろん女の子同士よ!)というのはやっぱりどれも短命でした。定番の「相手に男ができて別れた」ってパターンも、たくさんありますよはいはい(血の涙を流しつつ笑顔で)。
けど、よく考えたらこんなの男女の思春期恋愛だって同じじゃないんですか? 10代の恋の相手とそのまま結婚して一生添い遂げる男女カップルがいったいどれだけいるって言うんでしょう*1。「相手に他に好きな人ができた」なんて理由で儚く終わってしまう思春期の恋は、それこそ星の数ほどあるんじゃないですか男女間でも?
つまり、「『百合関係は』儚く終わる」というのは間違いで、「男女間だろうと女女間だろうと、思春期の恋愛は短命に終わるもの」っていうのが本当のところでしょう。それなのに女の子同士の関係ばかりを「いつか終わるもの」だの「思春期限定の関係」だの強調してうっとりする一部の百合スキーさんって、なーんか変だと思います。たぶん、単なる悲恋物語好きの人*2に、「同性愛はよくある思春期の発達過程であって、大人になれば『卒業』するものだ」というホモフォビックな偏見*3が結びつくと、そういう発想になっちゃうんだろうなあ。やだなあ。

まとめ

男女間だろうと女女間だろうと、思春期の恋愛は儚く終わりやすいもの。女女間の恋ばっかり「『女の子同士だから』短い恋に終わる」って決め付けるのは、どこか変だと思います。

*1:「初恋の相手と結婚した」なんて人もいることはいますけど、稀ですよね。

*2:昔だったら歌舞伎の「娘道成寺」だの映画「愛と死をみつめて」だのにうっとりしていたようなタイプの人。

*3:これ偏見です。まったく事実なんかではありません。